【学校×スマホ(10)】子供とスマホの10年後

兵庫県立大学准教授、学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議座長 竹内 和雄
この連載の一覧
学校×スマホ 持ち込みルール改正をきっかけに
昨年、WHO(世界保健機関)が、「ゲーム障害」を国際疾病として認定しました。「ネット依存」や「ゲーム依存」の問題は深刻で、日本でも治療を専門に行う医療機関が出始めています。

以下、私が関わった例(一部を改変)です。猛勉強の末に難関医学部に入学し、一人暮らしをしながら大学へ通うこととなったAという学生がいました。その母親のもとに、大学から前期、取得単位が0だと連絡がきました。驚いた母親が下宿先に足を運んでみると、Aは部屋にこもってゲーム三昧。母親はしばらくの間、泊まり込みました。Aは、再び大学へ行き始めたので、安堵した母親は家に戻りましたが、ほどなくAは元の引きこもり生活に戻り、最終的には大学を辞めて、実家へ戻ることとなりました。

Aは、医学部に合格する学力を持ちながら、自己をコントロールする力が乏しかったため、大きな挫折に直面しました。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。