【コロナの先の学習評価の行方(3)】そもそも「観点別評価」とは?

京都大学准教授 石井 英真
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 ・今「評価」を問う コロナの先の学習評価の行方
今回の学習評価改革における大きな変化の一つは、小・中学校で実施されている観点別評価を高校でも本格的に実施することです。高校からは不安の声も聞かれますが、その中身をよく聞くと、毎時間のきめ細やかな授業観察を通じて「主体性」を評価するものとして、観点別評価が捉えられているようです。

こうした観点別評価のイメージは、「関心・意欲・態度」重視、プロセス重視、「指導と評価の一体化」という名の下に、日本の小・中学校に特殊な形で根付いていったものです。本来、観点別評価は、目標や学習成果について語る共通言語を提供しようとした目標分類学(タキソノミー)の研究にルーツを持ちます。目指す学力の質の違いに合わせて多様な評価方法の使用を促す点に主眼があり、1単元や1学期といったスパンで考えるべきものです。知識の暗記・再生ならペーパーテストで測れますが、意味理解や応用力を測るには、論述式問題やレポートを用いるなど、評価方法を工夫せねばなりません。

本来の観点別評価の在り方として、例えば、大学の各科目の成績評価を思い浮かべるとよいでしょう。……

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