【学テの再検証とCBT化の行方(9)】CBT化にはどのような課題があるのか

福岡教育大学准教授 川口俊明
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 ・全国学力テストの再検証とCBT化の行方
前回は、全国学力テストのCBT化の可能性を語りました。もっともこれは、うまく設計すれば可能になるという「夢」の話です。現実には、CBTの利点を享受するためのハードルは低くありません。

まず問題になるのは、肝心要のコンピューターの整備状況です。現在「GIGAスクール構想」の下、1人1台のコンピューター配備が進んでいますが、コンピューターだけがあってもCBTはできません。テストにインターネットを利用するのであれば、全員が同時にアクセスできる通信環境を確保しなければなりませんし、大人数による同時アクセスを処理できるサーバーやアプリケーションも必要です。こうした環境を準備するだけでも大変ですが、それを維持することにもかなりの予算と人手が必要になります。……

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