【コロナの先の学習評価の行方(9)】学びの節目の見せ場で子供を伸ばす評価とは

京都大学准教授 石井 英真
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 ・今「評価」を問う コロナの先の学習評価の行方
試合、コンペ、発表会など、現実世界の真正の活動には、その分野の実力を試すテスト以外の舞台(見せ場)が準備されています。そして、本番の試合や舞台の方が、それに向けた練習よりも豊かでダイナミックです。

しかし、学校での学習は、豊かな授業(練習)と貧弱な評価(見せ場)という状況になっています。「思考・判断・表現」などの「見えにくい学力」の評価が授業中のプロセスの評価(観察)として遂行される一方で、単元末や学期末の総括的評価は、依然として知識・技能の習得状況を測るペーパーテストが中心です。そうした既存の方法を問い直し、「見えにくい学力」を新たに可視化する評価方法(舞台)の工夫は、十分に行われているとは言えません。ものさし(評価基準表)が作られるものの、それを当てる「見せ場」が準備されていない状況が、「指導の評価化」と「評価の多忙化」を生み出しているのです。……

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