【子どもたちからのSOS(2)】心の状態

国立成育医療研究センター「コロナ×こども本部」
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前回は、「学校に行きたくない」子どもが約3割いるというデータを、子どもたちの声とともに紹介した。他にはどのようなストレス症状が出ているのだろうか。

うつ症状が見られた子どもの割合

2020年9~10月に実施した第3回調査では、「考えたくないのにコロナについて考えてしまい落ち着かない」「嫌な夢をよく見る」など10のストレス症状の項目について尋ねた。すると、少なくとも1つは症状のある子どもが7割以上を占めた。最多だったのは「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」で、小学生の半数近くが該当した。続いて、小学校低学年では「コロナのことは考えないようにしている」、小学校高学年では「すぐにイライラする」、中学生では「最近集中できない」が多かった。

また、20年11~12月に実施した第4回調査では、小学校高学年の15%、中学生の24%に、中等度以上のうつ症状が見られた(図)。うつ症状に関する質問の一つである「死んだ方がいい、または自分を何らかの方法で傷つけようと思う」頻度については、子ども全体のうち「ほとんど毎日」が6%、「半分以上」が3%、「(1週間のうち)数日」が15%いた。悩みに関する自由記述の問いに対しても、「死について考えてしまう」(小1)、「精神的に不安定になって死にたくなってしまってつらい」(中3)といった深刻な回答が散見された。

子どものストレスは、かんしゃくやイライラ、あるいは無気力や集中力低下などの形で表れることが多い。そして、このような症状は、「怠けやサボりではないか」と周囲に思われてしまうことが少なくない。叱ったり非難したりしてしまうのは逆効果で、決してやってはならない。一番困っているのはその子自身であることを忘れず、寄り添うことが大切だ。すぐに心を開いてくれなくても気に掛けていることを繰り返し伝え、気持ちを打ち明けてくれたら、どんな内容でもまずは傾聴し、受け止めてほしい。

コロナ×こども本部のホームページでは、よく見られる子どもの症状とその対処法・アドバイスを児童精神科医・臨床心理士らでまとめた資料「(うちの子の)こんな様子が気になります!」を公開している。また、同センターこころの診療部では、子どものSOSに気付くポイントや、気付いてからの対処法をまとめた資料などを公開している。ぜひ参考にしてほしい。


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