【リフレクション(1)】営業職からの転職とその経緯

東京都三鷹市立第三小学校主任教諭 山下徹
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 はじめまして、「リフレクションが起こす学びの化学反応」と題し、リフレクションのこれまでの取り組みについて連載することになりました山下徹と申します。

 私は大学を卒業後、食品会社での営業職を経て、2011年から東京都の公立小学校の教員として働くことになりました。これまで東京都北区立袋小学校、三鷹市立第三小学校で勤務してきました。

 教員への転職の経緯については、前職の上司(恩師)の影響が強くあります。上司との出会いにより、これまでの私の仕事に対する考え方が大きく変化しました。その上司は、仕事に対してとても真摯(しんし)に向き合う方で、部下に対しても、自分に対しても厳しい方でした。そんな上司の仕事に取り組む姿勢に影響を受け、だんだんと変化していく自分がいました。人との出会いは、人を大きく変えることにつながることを体感しました。

 そうした体験を通して、子どもたちが教員だけでなく、実社会の多くの人たちと出会うことで、大きく変化していくのではないかと考え、「子どもたちと社会をつなぎたい」との思いを抱くようになったのです。

 また、会社員時代、上司の勧めで、毎月給料の10%を書籍代に使い、小説からビジネス書まで、幅広いジャンルの本を読んでいました。すると、知らず知らずのうちに教育関連の本に関心が高いことが分かってきました。また、どの業界であれ、人を資産としてどう育て、どう生かすかが本質として捉えられていて、結局のところ全ての根本は「教育」にあるのだと感じました。

 ちょうどその頃、リクルート出身の藤原和博さんが民間人校長として活躍されていました。勤務されていた杉並区立和田中学校で、「よのなか科」をはじめ学校現場と社会をつなぐさまざまな取り組みをされておられ、これから先、教育業界が大きく変わるのを実感しました。そして、私自身もその業界に身を置きたいと思うようになり、転職を決意しました。

 この連載ではリフレクションをテーマに、私自身がこれまで実践してきたことを中心にお話しします。「なぜリフレクションをするのか」「リフレクションは、どのように行えばいいのか」「リフレクションには、どのような効果があるのか」など、読者の方々が日頃疑問に思われていることに、少しでも寄与できればと思っています。

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【プロフィール】

山下徹(やました・とおる) 東京都三鷹市立第三小学校主任教諭。大阪府出身。大学卒業後、食品会社の営業職として勤務した後に転職し、現職に至る。「子どもたちと社会をつなぐ」ことをテーマに総合的な学習の時間を通してさまざまな実践に取り組んできた。また、子どもたちの成長には、リフレクションが重要であると捉え、これまで実践を通して研究に取り組んでいる。「子どもたちが主体者となり、社会を変える」そんな活動を目指している。

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