【リフレクション(3)】リフレクションはどのように行えばよいのか①

東京都三鷹市立第三小学校主任教諭 山下徹
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 リフレクションとは、「日本語で内省の意。人材育成の場における『リフレクション』とは、個人が日々の業務の現場からいったん離れて自分の積んだ経験を振り返ることを指します。過去に起こったことの真意を探り、その経験における自分の在り方をみつめ直すことで、今後同じような状況に直面したときによりよく対処するための知を見いだそうとする方法論です」(人事労務辞典)とあります。 

 リフレクションとは、「大切だと分かっているけど、反省するためにすること、マイナスなこと、面倒くさいこと」というイメージを抱く方が多いと思います。

 私も学んで大変参考になったことですが、「脳機能の基本性質として、リスクを探ったり、できていない不完全なものに意識が向いたりする傾向がある」ことが影響しているものと思います。

 そのため、リフレクションをする際には、意識しないとマイナスのことばかりに目がいくようになり、おのずと反省するというモードになってしまいます。悪い経験ばかりを想起して、反省ばかりすると、結果的に悪いイメージを持ち、自らしようとは思わなくなると考えられます。

 リフレクションは、当事者のモチベーション、向き合う姿勢がとても大事だと思います。また、「問い」がとても大切であると思います。体験をどう振り返るかが、とても重要であると考えます。

 私が実践するリフレクションカードは、コルブの経験学習モデルにのっとって開発されています。

 コルブの示した経験学習モデルでは、具体的経験⇒内省的観察⇒抽象的概念化⇒能動的実験という4つのサイクルが循環することによって、具体的な経験から新たな気付きを見いだす学習法が生じるとされています。

 子供たちが小学生のうちに、リフレクションの体験を通して新たな気付きを得て、成長実感を味わい、「リフレクションは大切」と感じることができれば、その後の成長が加速します。なぜなら、子供たちが主体的にリフレクションをするようになり、中学生以降の貴重な経験が大きな財産になるからです。

 そのため、小学校段階でリフレクションを価値付けることはとても大切だと感じています。そして、子供たちがリフレクションを習慣化することで、より良い未来を自ら作り上げ、より良く生きることができるものと考えています。

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