【リフレクション(5)】リフレクションの実践について

東京都三鷹市立第三小学校主任教諭 山下徹
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 今回は、リフレクションの授業実践、特にリフレクションカードの実践について述べたいと思います。

リフレクションカードの4ステップと、リフレクションカード(R)Kidsの質問例

 会社員時代の経験を通して、問いを反すうすることで自己内対話が促進され、行動が変容していくのではないかと考えていました。子供たち自身で、問いを反すうできるようにしたいと考えていたところ、リフレクションカードとの出合いがありました。

 リフレクションカードは、4人の小グループのワークで1人の主人公と3人のメンバーを決定し、4つのステップで対話的に体験を振り返ることができるよう構造化されています。リフレクションカードの4つのステップの質問の例を下記に示します。

 授業の基本的な流れとしては、最初に私からミニレッスンを5分ほど行います。その後、各グループに分かれ、ステップ2を12分から15分間ほど行います。続いてステップ3、4を10分ほど行い、最後の15分ほどはじっくりと体験を振り返るためにリフレクションシートに書いていきます。

 こうした実践を繰り返し、子供たちにアンケートに答えてもらった結果、①話し合いが深まる②質問力が高まる③普段気付かないことに気付ける④問題解決ができる⑤内省力が高まる――といったことが分かりました。

 当初思っていた通り、子供たちはリフレクションカードの問いを覚えていくようになりました。そして、リフレクションカードを使った取り組み以外にも、さまざまな授業の場面で覚えた問いを使用するようになりました。また、帰りの会や家庭でリフレクションノートに書いていたその日の振り返りの記述にも、変容が見られるようになりました。

 子供たちは、リフレクションカードで覚えた問いを日々のリフレクションに使うようになり、内省が深まっていくようになりました。一方で、実践を進めていくうちに、それぞれの子供たちのリフレクションの質やレベルに差があることも分かりました。

 そうした状況もあり、私はますますリフレクションのレベルを上げることが大切だと考えるようになりました。また、レベルを上げることで経験の捉え方が変わり、子供たちの成長速度が変わるだろうとも考えるようになりました。

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