【ICT支援員の仕事と役割(1)】ICT支援員を正しく理解しよう

合同会社かんがえる代表 五十嵐晶子

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 皆さんは「ICT支援員」という職業をご存じでしょうか。2021年8月23日に、ICT支援員は教員と連携協働しながら「不可欠な役割を果たす」支援スタッフとして、「情報通信技術支援員」という新たな名称および職務内容が規定されました!まだ現場では「ICT支援員」と呼ばれていることが多いので、本連載では「ICT支援員」と書きます。

 GIGAスクール構想で全国の小中学校に、1人1台の端末が配備されたことで、このICT支援員という仕事が一気に注目を浴びることになりました。そこで改めて、ICT支援員という仕事についてお話をしていきたいと思います。

 ICT支援員は、学校の先生がパソコンやタブレット端末、その他のICT機器やアプリケーションなどを活用するシーンで、分からないことや困ったときにサポートを求めたり、アイデアやアドバイスがほしいときに気軽に相談したりできる人、学校内のICT機器やアプリのスムーズな活用のための伴走や後押しをする人です。

 学校にはその他にもICTに関わる人がいますが、ICT支援員が職務として規定されたこともありますので、まずは他の仕事との違いを簡単にご説明します。

 GIGAスクール構想によって機器導入時に、非常に多くの人手が必要になったため、「GIGAスクールサポ―ター」という、GIGA端末の初期導入時の環境整備業務を担う仕事が誕生しました。

 「GIGAスクールサポーター」と「ICT支援員」の違いは、文科省の資料※をご覧いただくと分かる通り、ICT機器導入時初期と日常的というところにあります。

 実際には、これらの業務は重複している部分が少なくありません。導入時の環境整備は、もともと導入業者の作業員の方やICT支援員、または現場の先生方が行っていた業務でもあり、分担して行うのは難しいことです。そのため、結果的に多くの自治体でICT支援員とGIGAスクールサポーターは混同されているように感じます。

 GIGAスクールサポーターは機器導入時に学校の負担を軽減するためにスポット的に必要な部分を担う仕事なのに対し、ICT支援員は継続的に学校に所属し、多方面で先生をサポートする職務と言えるでしょう。次回はICT支援員の具体的な仕事内容について解説します。

※文科省「ICT活用教育アドバイザー、GIGAスクールサポーター、ICT支援員の概要」

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【プロフィール】

五十嵐晶子(いがらし・あきこ) 合同会社かんがえる代表。2000年より神奈川県を中心に、小中高校大学において教員研修講師やICT支援員の運用コーディネーターを務め、20年3月に合同会社かんがえるを設立。ICT支援員導入コンサルやICT支援員・マネージャー向け研修開発を手掛ける。教員やICT支援員のためのオンライン自習室・ワークショップ・企業コラボイベントなどを展開中。書籍関係では『新学習指導要領時代の間違えないICT』『新学習指導要領時代の間違えないプログラミング教育』『PC1人1台時代の間違えない学校ICT』(いずれも小学館)、『学校のICT活用・GIGAスクール構想を支えるICT支援員』(日本標準)などに寄稿。

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