【ICT支援員の仕事と役割(2)】ICT支援員って何ができるの?

合同会社かんがえる代表 五十嵐晶子

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 ICT支援員の業務については、実はこれまであまり明確に知られていなかったようなので、改めてご説明します。まず、ICT支援員の業務の種類※を見てみましょう。以下の4つがあります。

  1. 授業支援
  2. 校務支援
  3. 環境整備
  4. 校内教員研修

 1.授業支援は、日々の授業にT2として入り、特に小学校低学年など、操作に不慣れな子供をそばでサポートします。机間巡視をして困っている児童生徒に声を掛けたりもします。また、先生が授業で使うICT機器やアプリなどを準備したり、授業の流れに沿って裏方のような操作をしたり、不意のトラブルにいち早く対応したり、終わった後の片付けやデータ整理をしたりと、先生の授業のアシスタントの役割を担います。

 最近は、アプリやブラウザーで動くツールを探してほしいという要望も増えています。また、先生から希望や目的を聞き、簡単な教材を作成したりすることもあります。

 2.校務支援とは、授業以外の先生の業務をサポートすることです。学校で働いた経験のない外部の人はあまり知りませんが、学校の先生は多岐にわたる仕事を日々たくさん抱えています。ICT支援員は、その中で日常的な教材教具の管理、掲示物の作成、アンケート集計の表計算作業など、ICTに関わるものをサポートします。

 次に3.環境整備についてです。ICT活用が広がるかどうかは、「いつでも快適に利用できるか」にもかかってきます。紛失や破損による台数の不足は、モチベーションの低下につながりがちです。ICT機器を使いやすく整理したり、ナンバリングしたり、不具合がないか日常的にチェックしたりすることは大事です。特にGIGAスクール構想以降激増したタブレット端末や周辺機器の棚卸しは、継続的な活用に不可欠です。

 また、障害発生時には迅速に原因の切り分けを行い、しかるべき所に報告や連絡をすることで、学校をなるべく正常な状態に保つことも重要です。

 最後に4.教員研修についてです。多忙な先生方にとって、研修時間の確保は負担でもあります。とはいえ、機器の操作だけでなく、実際に授業で利用した場合の動きや使い勝手など、体験しないと分からないことはたくさんあります。そのため、少人数で今聞きたいことだけを短時間やってみる「ミニ研修」をICT支援員が実施したりします。

 ICT支援員が日常的に学校にいることで、先生方の優れた活用や環境面の課題などに気付き、それを管理職や教育委員会に共有するなど、情報のハブとして活躍できる可能性があります。活動を継続していくことで、先生方に必要な情報を把握し、学校に合わせた教員研修もできるようになっていくでしょう。

※文科省「教育の情報化に関する手引-追補版-(令和2年6月)」252ページ~

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