【ICT支援員の仕事と役割(4)】ICT支援員が学校で困っていること

合同会社かんがえる代表 五十嵐晶子

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 現在、ICT支援員が学校に訪問している自治体も増えてきています。文科省からも支援事例※が示されるなど、だんだんとICT支援員の活躍の場も見えるようになってきました。

 このようにICT支援員が活躍して活用が進むならばと、大きな期待が寄せられています。一方で、これからICT支援員を迎える、すでに居るけどあまり活用できていないという学校からは、ICT支援員をどう活用すればよいかお悩みを聞くこともあります。

 そこで、ICT支援員と学校が良い関係を築くために、「ICT支援員がちょっと困っていること」についてお話ししたいと思います。学校のICTは、一般的なパソコンやOfficeソフトだけの活用だけでなく、教育に特化した授業支援や学習支援のアプリケーションの導入なども増えてきました。最近活用されているクラウドシステムは、教育用と一般用とでは、実はかなり機能に違いがあります。

 そのようなICT環境が、実は年々教員か児童生徒でないと手に入らなくなり、ICT支援員を派遣する会社でも、これらのICT環境をそろえることが難しくなってきています。

 そのため、訪問初日には、これらの機器やアプリの質問に答えられないケースが増えています。加えて、学校にある機器やアプリが学校によって異なる場合もあります。それら全てをICT支援員が把握するのは困難で、先生方のニーズに追い付くまでに、時間がかかってしまうこともあります。その意味でも、ICT支援員には適切な研修やトレーニングをする環境が急務です。

 しかし、ICT支援員が比較的早く活躍できている学校は、ICT支援員と教員のコミュニケーションが潤沢であることが分かっています。学校で働く人材として、どのICT支援員もその学校の環境やルールを知りたいと思っていますが、知るすべがありません。ほんの一例を挙げますと、

  • 登校時、どの門から入ればよいか
  • 勤務中の待機場所は?
  • 荷物を置いてよい場は?
  • 昼食はどこで食べればよいか
  • 作業を依頼されたときに利用できるPCはどれか
  • 校内を巡回して授業を見て回っても大丈夫か

 などがあります。

 ICT支援員が機能するためには、なるべく早く先生方とコミュニケーションを取ることが重要です。ICT支援員を、学校の仲間として迎え入れていただき、まずは会話していただくことが、活用促進の大きな一歩になるでしょう。

※文科省「ICT支援員の配置状況と支援事例等 リーフレット」

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