【ICT支援員の仕事と役割(7)】ICT支援を広く効果的に活用するには

合同会社かんがえる代表 五十嵐晶子

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 ICT支援員を効果的に活用するには、「ICT支援員に何ができるのか」を現場で共有しておくことが必要です。例えば、図のようなメニューを校内に掲示したり、配布したりしてもよいでしょう。

小中学校ICT支援員の業務内容例

 また、ICT支援員に担当する学校のことをよく知ってもらうことも大切です。なぜなら、学校は千差万別。どんなに経験のある支援員でも、新しい学校の支援は簡単ではありません。その学校の先生全員に顔を知ってもらうこと、児童生徒にも存在を知ってもらうことで、今まで情報担当の先生に集まっていたささいな質問などの負荷が分散されます。

 多くの学校が、ICT支援員の活用方法の中で「授業支援」に重きを置きたいと言います。しかし、見慣れない、誰だか分からない人に授業のサポートをしてもらうのは、先生も難しいでしょう。

 一つの方法として、ICT支援員の手の空いているときは、授業を見学してもらうとよいと思います。ICTを使っていない授業でも大丈夫です。一つの授業を通しで見学してもらってもいいですし、廊下をゆっくりと歩いて複数の授業を見てもらうのも効果的です。授業を見ることで、支援員はICTが役立ちそうなポイントを探せますし、先生も気軽に手伝いを頼んだりできるようになります。

 ICT支援員はその際にクラスの様子をよく観察して、機材に不具合があるようなら積極的に声を掛けてサポートすることが大切です。また、各教室でどんなICT機器を利用しているのか、先生方がどんな使い方をしているのかを観察することで、新たな提案ができるかもしれません。

 先生方と良好なコミュニケーションが取れるようになると、活用提案がしやすくなります。また、その提案に対し、先生方からも教育的な考えを遠慮なく言っていただけるようになれば、活用方法がどんどんブラッシュアップされるでしょう。

 授業支援の比重は校種によっても異なります。小学校ではT2として授業に入り、機器・アプリの操作説明や児童の操作補助を頻繁に行います。一方、中学校や高校では、授業に入ることは小学校ほど多くはありません。支援は、先生からのアプリ活用方法の相談対応、生徒役になっての操作のリハーサル、簡単なワークシートの作成など、授業準備が中心となります。また、生徒が利用するコンテンツが増えると、先生の作った課題に対する生徒の回答やドリル教材の成績、Webサービスによる作品などを集計・統合して、生徒個人のカルテを作成するといった仕事も喜ばれます。

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