【GIGAを徹底的に使い倒す(9)】教員研修や研究授業での活用

為田裕行 フューチャーインスティテュート株式会社代表取締役

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 1人1台の情報端末を子どもたちがどう使うのかを考える際には、授業以外の場で先生方だけで使ってみてもよいでしょう。そうした場では授業進度を気にする必要もないので、失敗する余裕がありますし、先生同士で助け合うこともできます。まずは先生方がやってみて、使い方が分かるようになってくれば、「授業だったらこうやって使えるかもしれない」と授業設計にもつながります。

全員の質問をまとめて表示するためにPadletを活用する

 2021年11月4日に横浜市立鴨居中学校で開催された「令和3年度横浜市立中学校教育研究会視聴覚・情報教育部会研究大会」では、ICTを活用した情報交換会が行われました。通常、授業後の情報交換会では、参加者からの質問に答えていく形が多いのですが、今回はPadletというツールを使い、質問をオンラインで出し合いました。参加者に配布された資料には、この日公開された二つの授業のQRコードが印刷されていました。参加者はタブレット端末やスマートフォンでQRコードからPadletにアクセスし、質問を書き込んでいきました。

 間もなくすると、入力された質問が画面に並んで表示されていきます。画面に表示されている質問の中から司会の先生が一つを選んで読み上げ、授業者の先生方が回答する、という形式の情報交換会でした。

 こうして全員が質問を書き込むことで、同じような質問をまとめて授業者の先生に聞けるようになります。また、授業者の先生からのコメントを聞いてさらに質問したいときは、追加の質問をいつでも書き込むことができます。

 たくさんの参加者がいるときには、挙手をするのがためらわれるようなこともあるので、そうしたこともなく質問できるのもよいと思います。

 こうした情報交換会でICTを活用して質問をやりとりする機会をつくると、参加した先生方は「授業で使ったらどんな効果があるだろうか」と考えることができます。今回使ったツールはPadletでしたが、いつでも質問やコメントを書けるため、それが対話の内容を深めることにつながります。そうした体験を先生方も生徒たちも積み重ねていけば、1人1台の端末を使ってみようと思う場面が増えていくのではないかと思いました。

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