【1対1のメンタリングで若手育成(2)】「自分で気付くこと」が成長につながる

玉虫麻衣子 横浜市立大鳥小学校教諭

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 1対1の「メンタリング」とはどのようなものなのでしょうか。私は、教職大学院の授業で初めて「メンタリング」という言葉に出会いました。皆さんももしかすると、どこかで耳にされたことがあるかもしれません。

若手が自分自身で課題に気付けるようにすることが大切

 短くまとめると、「メンタリング」とは、メンティ(学び手)が自らの課題意識を高め、解決方法を導き出し、解決できることへの自信を付けるためにメンター(支援者)と共に学ぶ手法であると私は考えます。

 「メンタリング」に関連して、教職大学院の授業では、自分が初任校の頃や職場の若手教員の姿などについて話し合ったり、ある学校の指導教官と若手教員のやりとりの場面を映像で見たりしながら、若手教員の成長に何が大切なのかをじっくり話し合いました。

 そこで見えてきたのは、「仕事への向き合い方・同僚との関わり方」でした。経験1年目の初任者には、校内のさまざまなサポートや研修などがあります。でも、2年目以降は指導教官が付かず、新たな初任者が入ってくることもあり、困り感を出しにくくなってしまう現状があります。また、仕事に慣れてきた若手教員に対し、助言の仕方に悩む先輩教員の話も聞きました。具体的には、先輩教員が「素直に受け止めてもらえるだろうか」「助言しても分かってもらえないかな」などと、もやもやを抱えてしまうこともあるようです。

 では、どうすればよいのか。大学院の授業や文献などを基に考えると、先輩教員がもやもやを感じてしまう原因は、「若手教員からすれば悪気はないことであり、自身が困り感を持っていないことを助言されても、自分事にならないからではないか」と思うようになりました。

 若手教員に関わるのであれば、まずは若手が自身で課題に気付き、解決したいと思えるようになる必要があるのではないでしょうか。自分事として捉え、その課題に向き合うことで、自ら考えるようになり、それが成長につながるのではないかと思います。それが若手教員の成長を考える上で大切なことではないかと考えました。

 思い返せば私自身も、学級経営や授業研究で「こういう問題に対してはどのような手だてを取ればいいのだろうか」と悩みながら模索し、見つけたことに手応えを感じ、それによってその後も継続して取り組めた経験があることに気付きました。

 では、実際にメンターがどのように関われば、メンティが自分自身で課題に気付けるようになるのでしょうか。次回は、若手教員が「自分で気付く」メンタリングにするために、どのように計画を立てたのか、私の実践をご紹介したいと思います。

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