【職員室革命(1)】マインドセット① 働き方のルールを意識する

中村浩二 名古屋市立矢田小学校教頭

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 名古屋市の公立小学校で教頭をしています、中村浩二と申します。このたび、「『定時退勤』を当たり前にする職員室革命」というテーマでコラムを連載させていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願いします。

 「学校の働き方改革」を実現するために押さえるべきポイントは多岐にわたります。その中でも、管理職の果たす役割がとても大きいと、これまでご縁のあった校長先生の姿を通して実感しています。そこで本連載では、教頭の目線を通して学んだ「働き方改革を進める上で大切にしたいスクールリーダーの10のマインドセット」について、述べていきたいと思います。

 2019年より「働き方改革関連法」が施行されたことで、働き方のルールは大きく変わってきています。国内の多くの企業は将来に向けて、優秀な労働力を確保することができるように動き始めています。

 内閣府の「平成30年版高齢社会白書」(内閣府ホームページより)によると、生産年齢人口は1995年の約8700万人をピークに65年には約4500万人にまで減少すると予想されています。このままでは、日本社会は深刻な労働力不足に陥ります。そうした状況も踏まえ、政府は本格的な働き方改革に乗り出しました。

 具体的な対応策は、①長時間労働の解消②非正規社員と正規社員の格差是正③高齢者の就労促進――の3つです。つまり、「働き方改革」は「将来を見越した国策」であり、すでに多くの企業が、将来に向けて優秀な労働力を確保することができるよう、さまざまな対応策を打ち出しているのです。

 一方で、テレビや新聞などの報道を通じ、学校の労働環境がブラックであるということが広く知られるようになりました。これらの情報が教員を志す学生の心理面にも影響しているのでしょうか、教員採用試験の倍率は下がる一方で、人材の質を維持することができるのかと心配の声も上がっています。未来を担う子どもを育てる教員の質の低下は、深刻な問題と言えるでしょう。学校現場も優秀な教員を確保することができるよう、まずは働きやすい職場づくりを積極的に進めていかなくてはなりません。

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【プロフィール】

中村浩二(なかむら・こうじ) 1970年名古屋市生まれ。愛知教育大学教育学部理科生物学教室卒。93年より名古屋市立小学校教員。教員経験30年。2017年度より、名古屋市立東築地小学校教頭。「学校の働き方改革」に取り組む。19年度より、名古屋市立矢田小学校教頭。「個別最適化された学びを提供する授業改善の推進」のモデル実践校で事業の推進に携わる。「学校の働き方改革」「組織開発」に関するフォーラムや管理職向け研修会での講演多数。日本教育経営学会所属。

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