【職員室革命(6)】マインドセット⑥ 真の「ワークライフバランス」を理解する

中村浩二 名古屋市立矢田小学校教頭

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 「学校の働き方改革」を進めるに当たり、「ワークライフバランス」の意味について確認しておきたいと思います。本来、「ワークライフバランス」とは「ワークとライフの相乗効果」を意味しています。つまり、「仕事の充実が人生に良い影響を与え、また、プライベートの充実が仕事に良い影響を与える」ということです。働き手の「仕事のやりがい」とか「働きがい」といったメンタル面がとても大事になってきます。

図1 「LIFE」と「WORK」のバランス

 往復の通勤時間を入れると、仕事に関わる時間は9時間くらいになるでしょうか。中には遠方に住んでいて、10時間近くになる人もいるでしょう。少しでも残業をすれば、睡眠時間を除くと1日のほとんどは働いている時間となります。そう考えると、「働く」ことが充実したものでなければ、「人生」が充実したものにならないと言うことができます。

 子どもたちのためにより良い教育をしようと、学校行事の準備、教材研究などに一生懸命取り組めば、充実感や満足感を得られますが、仕事にかかる時間が増えることもあります。すなわち、図1の左から右のようになることがあると考えられます。また、一段落すれば右から左に戻ることも考えられます。

図2 「WORK」でいっぱいの状況

 しかしながら、見通しを持たず場当たり的に業務を進めて仕事に追われるようになると、焦燥感や苦しさを感じることになります。人によっては、図2のような状態になり、仕事で手いっぱいで日常生活に支障を来すことも考えられます。このような状態は避けるべきです。長時間労働は、集中力の低下を引き起こしたり、心身に不調を来したりするからです。

 タイムカードやコンピューターへの打刻などで教員の出退勤を把握できる管理職は、今まで以上に「労働時間管理」というものを意識することが重要ではないでしょうか。

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