【職員室革命(7)】マインドセット⑦ 職員が「働きがい」を感じられる職場をつくる

中村浩二 名古屋市立矢田小学校教頭

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 2010年から11年にかけて日本教職員組合が行った「教員の働きがいに関する意識調査」によると、教員は労働時間や職務負荷に強い不満を抱えながらも、一般企業に比べると極めて高い内発的働きがいをもった状態で働く一方、年齢とともに意欲が減退していく実態が明らかになっています。持続可能な労働環境を実現するためには業務改善・業務削減を進めながら、職員がモチベーションを維持できる仕組みを整えなければいけません。

 この調査では、「職務自律性(自ら判断・コントロールしながら仕事をできること)」が働きがいに大きく影響していることも明らかになっています。大切なのは理想とする教育や授業などに取り組めることで、職務自律性が低いと「やらされている」と感じ、働きがいが低下する恐れがあります。

 そうした状況がある中、私が注目しているのは「サーバントリーダーシップ」です。サーバントリーダーシップとは、アメリカのロバート・グリーンリーフ博士が提唱したリーダーシップ哲学で、「支援型リーダーシップ」とも呼ばれています。

 具体的には、まずリーダーが改革の意義や目的を周知します。職員の理解や納得が得られ、「これならできそう、やってみよう」という声が上がってきたところで、改革に関わる取り組みの権限や責任を各自に持ってもらうようにします。

 職員は自分の思いやアイデアが生かされるため、それぞれのモチベーションは格段にアップします。管理職は「信じて・見守り・支える立場」にシフトチェンジしていきます。すると、職員一人一人、あるいは職員グループでPDCAサイクルを回すようになってきます。

 さらには、職場内にチャレンジが認められる雰囲気や安心感が満ちてくると、それぞれの立場で「学校をより良くしていこう」という自律分散型の組織に成熟していきます。当然、「職務自律性」が保障されているので、働きがいを感じながら業務に取り組むことができます。これからの学校が目指すところは、ここにあるのではないかと考えています。

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