【教師の働き方マインドセット (6)】ノートチェックマインドセット

髙橋朋彦 千葉県公立小学校教諭

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 皆さんは、どのようにノート指導をされているでしょうか。私が若手の頃は、授業が終わった後に集め、放課後にまとめて赤を入れ、時間をかけて見ていました。数人の子は私の赤を見て改善してくれましたが、多くの子は私の赤を見ることなく、なかなか改善につながりませんでした。また、ノートを集めたものの、赤を入れる時間を取れずにそのまま返してしまうこともありました。

 そんな私にとって、ノートチェックは今、「子どもとコミュニケーションを取る場」として、成果の上げられる実践へと変わりました。

 私は算数を中心に、次のようなノート指導をしています。

①授業終わりの5分程度を使って振り返りを書く。

②書き終わった子から順に教師のところへノートを持ってくる。

③直接ノートを見せてもらい、子どもの前で線と花丸だけを書く。

 ポイントとなるのは、③の子どもの前で線と花丸だけを書くときの子どもとの関わり方です。「なるほどー!こんなことを書いたんだ。いいねー!」などと、コミュニケーションを取りながら赤を入れていきます。すると子どもはとてもうれしそうにします。この方法だと、1人10秒ほどでノートチェックをすることができます。

 指導を入れた方がいいときは、「ここをこうするともっと良くなりそうだね!」と、否定する言葉は使わずに伝えます。早く終わった子から順にノートを提出するので、全員のノートチェックを授業時間と、少しの休み時間で終わらせることができます。

 ただ、中には5分たっても書き終わらない子もいます。その子には、「書けたところまででいいから持っておいで」とアドバイスをします。休み時間になっても書きたい子がいたら、その子の意思を尊重します。そうすることでノートチェックが、少ない時間で子どもとコミュニケーションを取る方法へと変わります。時にはコミュニケーションを取る時間が取れないこともあるので、その場合は集めて線と花丸を書くだけにします。

 算数以外の教科では、単元が終わってから振り返りを書いてもらっています。その振り返りでも同じように、ノートを使いながらコミュニケーションを取っています。

 このように、書けた子から提出してもらうことで、短い時間で子どもとポジティブなコミュニケーションを取り、改善につながるノート指導ができるようになりました。

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