【教師の働き方マインドセット (10)】働き方を変え続ける

髙橋朋彦 千葉県公立小学校教諭

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 初任の年、私は5年生を担任していましたが、うまくいかないことばかりでした。独身で実家暮らしでしたが、幸い自宅から近い学校に配属されたので通勤時間は約10分でした。校務分掌はありません。朝早くから夜遅くまで、学級のことだけを考えていればいい1年でした。それでもうまくいかないことばかりで、多くの方に支えられながら、なんとか1年を終えることができました。

 今年は、教員になって15年目です。今思うことは、「働き方は変え続けなければいけない」ということです。

 私は今年度、単学級の5年生を担任しています。単学級なので、学級事務から授業、学級経営まで一人でしなければいけません。高学年主任という立場なので、自分の学級を持ちながら、4年生と6年生の担任の学級経営がうまくいくように立ち回る必要もあります。校務分掌は研究主任です。自分自身の授業改善だけでなく、学校全体の授業改善ができるように研究を進めなければなりません。

 地域では、消防団活動に取り組んでいます。週末に訓練があることもあります。火災が発生すれば、休日でも夜の遅い時間でも出動しなければなりません。家庭では、2人の娘の父親です。朝は早く起きて朝食を作り、学校が終わって帰宅してからは、夕食の片付け、部屋の片付け、洗濯、風呂掃除など、やらなければならない仕事がたくさんあります。ありがたいことに、今回の連載のように、執筆する機会をいただくこともあります。そんな中、なんとか時間をつくって、多くの方のお役に立てるように取り組んでいます。

 今の私は、初任の頃と同じように、「自分の学級だけ」を考えて過ごすことはできません。しかし、あの頃よりも生活がとても充実しています。それは、「働き方を変え続けてきたから」です。

 何時間もかけていた授業準備のポイントを絞り、短い時間で成果の上がるような形で授業改善に取り組みました。自分だけでなんとかしようとしてきたことを、子どもの力を借りて取り組めるようにもなりました。なかなか進まない学級事務を、早めに終わらせられるように見通しを持って取り組めるようになりました。

 長い教員人生、ずっと同じように働き続けることはできません。しかし、働き方を変え続けることで、教員人生を充実させることができるようになります。これから先、今よりももっと大変で責任のある立場になるかもしれません。そうした中で働き方を変え続け、今よりも豊かな教員人生を歩んでいきたいと考えています。

 (おわり)

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