【学びを「支える」授業づくり(8)】「伝える」

若松俊介 京都教育大学附属桃山小学校教諭

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 「伝える」とは、教師の思っていることや考えていること、大事にしていることなどをきちんと相手に届けるということです。子どもたち一人一人が自律的に学ぶことや追究することを重視すると、「教師は何もしないのか」「教師は何も話してはいけないのか」などと勘違いされることがあります。

 決してそうではありません。教師がすべきことはたくさんあります。「子どもたち」が主語の学びを大切にするためにこそ、教師は自らがすべきことをより綿密に練る必要があります。もし、教師が何もせず子どもたちに任せているだけならば、それはただの「放任」です。

 そうではなくて、教師が子どもたちに積極的に関わることも大切にしていきます。

・説明する

・方向付ける

・価値付ける

・認める

・褒める

 などと、状況に応じてさまざまな伝え方をします。これ以外にも、先生方それぞれが大事にしている「伝える」があることでしょう。子どもたちが学び続けたり考え続けたりできるよう、必要なことを伝えることが大切です。

 そのためには、

「何を説明したら、子どもたちの視野が広がるだろう?」

「どのようなことを伝えたら、自然と学習を方向付けられるだろう?」

「子どもたちが自分の行動に価値を感じるためには、どのように伝えればよいだろう?」

「『認める』と『褒める』の違いは何だろう?」

「何を『伝えない』方がいいのだろう?」

 などと「問い」を持って、教師だからこそできることを探し続けます。

 「教師が伝えたら子どもたちが受け身になる」なんてことはありません。これからも、子どもたちのより良い学びを支えるために必要な「伝える」を模索し続けたいと考えています。

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