【学びを「支える」授業づくり(10)】「問い」を持って試行錯誤し続ける

若松俊介 京都教育大学附属桃山小学校教諭

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 本連載ではこれまで、学びを「支える」授業づくりにおける教師の役割について書いてきました。皆さんが既に大事にされていたこともあれば、新しい発見もあったかもしれません。この連載を通して、読者の皆さんが自分なりに「次はこんなことを意識してみよう」「これを大事にしよう」と思うものを見つけたり考えたりすることにつながっていればいいなと思います。

 この連載を通して、私が大切にしてきた視点は、「教師自身がきちんと『問い』を持つ」ということです。

 「これはどういうことだろう?」

 「どうすればこうなるのだろう?」

 「今、子どもたちに必要な力は何だろう?」

 などと「問い」を持つからこそ、目の前の子どもたちの姿を見ながら、「次はこうしてみよう」「こうすればよいのではないか」という仮説を見つけることができます。

 もちろん、「問い」を持って仮説を立てたからといって、全てがうまくいくわけではありません。むしろうまくいかないことの方が多いでしょう。そのときはまた「問い」を持ち、仮説を立てていけばよいのです。

 学びを「支える」授業づくりにおいて、「こうすればうまくいく」なんて正解はありません。なぜなら、教室の子どもたちは一人一人違うからです。また、私の目の前にいる子どもたちと皆さんの目の前にいる子どもたちも違います。だからこそ、何か正解らしきものを追い掛けるのではなく、教師自身がしっかりと自分で考え続ける必要があります。

 自分自身で「問い」を持つと、自分なりに工夫しようとするようになります。人から与えられた課題ではないからこそ、自分なりに解決しようと考えることができます。自分の中でうまくいかないことも大切にしながら、「問い」を持って学び続けることを楽しめる教師でありたいものです。

 実際、私は目の前の子どもたちの「学ぶ」について分からないことが多過ぎるため、毎日がとても楽しいと感じています。おそらく定年になるまでずっと追究し続けることがあるでしょう。今回、連載を通して出会った読者の皆さんとも、これから一緒に追究できればうれしく思います。

 (おわり)

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