公益財団法人博報児童教育振興会主催 (公財)博報児童教育振興会(成田純治理事長)主催、文科省後援の第14回博報教育フォーラムが2月25日、東京都千代田区の日本工業倶楽部で開催された。テーマは「足もとにある宝もの。気づきは未来をひらく」。今年度第47回博報賞受賞者の中から、事例発表3件と大学教授による基調講演、フロア参加型のパネルディスカッションなどが行われた。かけがえのない日常の中にある「あたりまえ」の大切さについて、登壇者や参加者が深く考えるよい機会となった——。   ◇基調講演=今があるから未来はひらかれる 鹿毛雅治慶應義塾大学教授 ◇パネルディスカッション・グループセッション=人の思いを感じられる体験を ◇特別支援教育部門=共に過ごすを当たり前に 特定非営利活動法人障がい者福祉推進ネットちえのわ ◇日本文化理解教育部門=つなぐ体験を生活文化に 京都市立高倉小学校 ◇教育活性化部門=ふるさとへの思いを形に 福島県飯舘村立飯舘中学校  

佐賀県立唐津工業高校建築科 全1年生が毎年挑戦 建築大工技能士3級試験に 佐賀県立唐津工業高校(池田積校長、生徒465人)は、「ものづくりによる人づくり」「部活動による人づくり」を教育目標に掲げる。その建築科では、平成26年度から1年生全員が、国家検定の建築大工技能士3級試験に毎年挑戦している。初年度は、全員合格を達成している。そうした成果には、同校の日々の取り組みと、「ものづくりマイスター派遣制度」が貢献している。 同校は、機械、電気、土木、建築の各科で構成。各科各学年4クラスの小規模校。そこで独自性を打ち出すため、ものづくりに特化した教育と、人格形成を大きな目標に据える。中でも建築科は、平成9年度に創設された、同校では比較的に新しい学科だ。 自身も同校の卒業生という池田校長は、「建築科は後発である分、卒業生が活躍する場を作ってあげたいと思った。そこで、例えば老朽化した水車の代わりの新しい水車を製作して寄贈するなど、まず地域貢献を始めた。その結果、地域からの信頼が厚くなり、それが生徒の自信につながった。そして、より自信をつけさせるために、全員で資格取得という運びになった」と、全員受検のきっかけを語り、後輩に当たる生徒たちの成長を温かく見守る。 3級試験は、建築大工技能士に必要な基礎知識と技術を問う検定で、実技と筆記を行う。入学したばかりの1年生には、のみやかんなの使い方は、まだおぼつかない。そんな生徒らを熱心に指導して知識と技能を習得させ、合格させた立役者が、建築科実習助手の青木康将さんだ。 青木さんは自らの指導力をより高めようと、1級技能士を取得。さらにオリジナル教材として、3級試験の実技課題を一通り自分で行って動画撮影し、要所ごとに編集。生徒が随時、青木さんのやり方をタブレットPCなどで見て復習できるようにするなど、その熱心な指導ぶりに定評がある。 青木さんは「生徒の熱意に応えるために、指導法をいろいろと工夫している。ものづくりマイスター制度の活用も、熟練した職人の技能を間近で見て指導が受けられれば、きっと生徒に有益だろうと思った」と決めたという。 「ものづくりマイスター制度」は、厚労省が25年度に創設。高度な技能を持ったものづくりマイスターが、技能競技大会の競技課題などを活用し、中小企業や工業高校等で広く若年技能者への実技指導を行い、効果的な技能の継承や後継者の育成を行う。同校では同年度に、希望者だけがマイスターから指導を受ける形でスタート。 翌年度からは、3級試験の全員受検に合わせて、1年生全員がマイスターの指導を受けるようになった。 同校を訪れるマイスターは、1級技能士の林田俊彦さんはじめ5人で、全員が熟練した大工。 40代から80代までと年齢層は幅広いが、全員が優しく、丁寧に生徒を指導してくれるという。 実技の内容ごとに担当を変え、指導に訪れるのは1人約10回。熟練の技を見る機会は、生徒の技能向上に大きく寄与している。 建築科2年生吉岡哲平さんの将来の夢は大工。「自分はのこがうまくなかったが、マイスターに丁寧に教えてもらって、まっすぐに引けるようになった。同じのこを使っても、マイスターは、のこが木材にどんどん入っていく。スムーズなのこの扱いを見て、本当にすごいと感動し、とても勉強になった」と目を輝かせる。 同じく2年生の、川添連さんの将来の夢は、主に建築物の設計に携わる建築士。「自分でうまくできない作業も、マイスターのやり方を見ると改善点がよく分かった。熟練した方の作業を目の前で見られたのは、将来の設計の仕事に生きてくると思う」と振り返る。 2人とも、青木さんの動画を見てイメージトレーニングし、実際に行ってみて、至らないところを青木さんの指導や、マイスターのチェックを受けて上達させていったという。マイスターの指導と、青木さんの日々の授業は、生徒らの試験合格や夢の実現に、着実に結びついているようだ。 池田校長は「ものづくり、地域との連携・貢献を通して、人づくりの効果が見えてきた。マスコミに取り上げられる機会が増え、意欲のある入学志望者が増えてきている。『将来を見据えて専門的なことを学びたい』という生徒のニーズに応えられていると思う。今後は、生徒がより主体的に発案し、取り組むような流れにしていきたい」と展望を語った。

サモアの人々のおおらかで深い愛に学ぶ——。埼玉県立新座柳瀬高校(高橋厚裕校長、生徒数692人)で家庭科を指導する関美奈子教諭は、国際協力機構(JICA)が派遣する青少年海外協力隊の現職教員特別参加制度で、06〜08年まで、サモアのセカンダリースクールで家庭科の授業や教師研修の支援に携わった。教育環境や生活インフラが不十分な中で、創意あふれる調理実習を実施。視覚で学べるフードモデルの共同制作なども行った。帰国後は、民族衣装を着て世界を意識させる授業やブタを解体した経験を伝えて命を考える指導などを行っている。協力隊の経験を生かして生徒の学習意欲を向上させ、世界を意識する学びにつなげている。

次期学習指導要領に向け「教材整備指針」見直しへ 文科省の教材整備指針を念頭に、適切で計画的な教材整備を検討している先生方や教育関係者も多いだろう。 次期学習指導要領に向けた教材整備指針の見直しや、地方財政措置がなされている「義務教育諸学校における新たな教材整備計画」の現状について、清重隆信文科省大臣官房会計課地方財政室長に聞いた。 【インタビュー】27年度教材整備決算は増額 次期学習指導要領に向けた教材整備の現状と課題 ◇ ◇ ◇ 今そろえたい学習ツール 小学校英語のデジタル教材や算数・理科の指導者用デジタル教科書など、豊かな教育環境を実現するために必要な教材整備の参考になるよう、最新の学習ツールを紹介する。【英 語】 【算 数】 【理 科】 【音楽・和楽器】【武 道】

「次期学習指導要領改訂に向けて」をテーマにした「教育の情報化推進フォーラム」(主催:(一社)日本教育情報化振興会(JAPET&CEC))が3月3、4日開催される。有識者による講演やワークショップのほか、今年度の意欲的な実践や調査の数々が報告される。 これに先がけ、本紙では次期学習指導要領に向け、文科・総務両省の教育ICT政策の最新動向、趣向を凝らした学習支援ツールやデジタル教材、デジタル教科書の活用事例など、教育ICTの最新トピックを特集する。 ◎ 「教育の情報化推進フォーラム」 プログラム詳細 教育の情報化推進フォーラム 3月3、4日 オリセン国際交流棟で ◎ 文科・総務両省の教育ICT政策 最新動向 スマートスクール・プラットフォーム 総務、文科両省で実証事業 ICTの効果的な活用に向け 検討チームを新たに設置 ◎ 学びを支援するツールを紹介 次期学習指導要領を志向 教育ソリューションを提案 ◎ 学習者用デジタル教材の活用実践例 画面操作し学び深める ICT活用で未来の学校を創造 ◎ 英語デジタル教材 利点と活用法 モジュール学習にも最適 「話す」「聞く」ための英語学習「メトロラーニング」

小学校は平成32年度、中学校は平成33年度に、次期学習指導要領が全面実施される。言語活動の充実やコミュニケーション能力の育成が重要事項となり、指導方法に悩む先生方も多いだろう。 そこで活用したいのが辞典だ。言葉の意味や語源を調べるのも課題解決へのアプローチのひとつ。積極的な活用や効果的な使い方の指導を考えたい。 今回は、学習段階に見合った国語・英語関連の辞典をナビゲートする。 【国語関連】 【英語関連】

「道徳」「保健・体育」「安全」「音読・音声」「英語活動」「評価」「情報」「防災」などの領域について、特色ある副読本・補助教材を紹介します。 とりわけ道徳は教科化の全面実施(小学校は平成30年度、中学校は平成31年度)を前に、29年度は各学校や担任の先生が子供たちの実態にふさわしい副読本を選ぶのに悩むところ。 現学習指導要領と次期学習指導要領のはざまの時期、今後の動向や学習指導要領の内容項目に書かれている価値観をベースに吟味されています。 【道徳】 【英語活動】 【評価】 【体育】 【音読・音声】 【情報】 【安全】 【保健】 【防災】

働きながら免許状 上進や他校種・教科 教員以外の職業に就いたが、やはり教員になりたい。持っている免許を上進させたり、他教科や隣接校種の免許状を取得したりして、教員としてスキルアップしたい。その道は、大学通信教育課程において、いつも開かれている——。 教員への夢や目標を持つビジネスパーソン、他校種などの免許を取得したい現職教員などにとって、今の仕事と勉強をどう両立させるか、実際にさせられるかは、大きな悩みのタネ。その解決策、ソリューションが、大学通信教育課程にある。働きながら取得する最適の方法といえる。 そこで、大学通信教育課程とは何か、選び方や学修の方法などについて、有識者からの実践的なアドバイスや、通信教育課程を経て教員免許状を取得した経験者の体験談を、ガイダンス資料として特集した。 ◎ 教員免許状取得にあたって 取得できる教員免許状は ケース別取得案内 ◎ 識者へのインタビュー 義務教育学校スタートで幅広い免許状のニーズ高い 文科省初等中等教育局 藤原誠局長に聞く 学び続ける意識が大切 自分の目標や計画を優先に (公財)私立大学通信教育協会 高橋陽一理事長に聞く ◎ 先輩の声 大学通信教育で教員免許状を取得! 体験談  

児童生徒の生活リズムの乱れを正し、学習意欲や体力の低下を防ごうと、10年目を迎えた「早寝早起き朝ごはん運動」などの活動が積極的に行われている。

インフルエンザ・ノロウイルスなど、感染症が流行しやすい学校現場――。今季は8月末から全国各地の学校でインフルエンザの集団感染の報告が相次いでおり、千葉県の学習塾では結核の集団感染が発生するなど、感染症対策が急務となっています。 そこで今回は、感染症の基礎知識と予防・対策を特集します。国の取り組みや対策方針を紹介するほか、専門家がウイルスや危機管理の基礎知識を解説。学校現場で取り組むべき衛生管理や健康教育について、最前線で働く養護教諭がポイントを指南します。

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