英語だけのキャンプ生活 小3~6の315人が参加 豊かな多様性に触れ成長

子供たちは自分の思いや考えを何とか伝えようとした
子供たちは自分の思いや考えを何とか伝えようとした

小学生が、世界各国出身のキャンプリーダーたちと英語でのコミュニケーションに挑戦しながら、生活を共にし、国際理解を深める「イングリッシュ・イマージョン・キャンプ(EIC)2017」(公文教育研究会主催)が滋賀県守山市と静岡県河津町で開催された。

今年は7月31日から8月23日までの期間中、4つのキャンプに、英語を意欲的に学習する小学校3年生から6年生まで、合わせて315人が日本全国から集まった。

キャンプでは、子供たちが世界の共通語である英語をキャンプリーダーとの会話の中で使いながら、英語環境に“どっぷり浸る(immersion)”経験を積んでいく。初日には緊張した面持ちで参加していた子供たちだが、数日間のキャンプを経て、大きく成長を遂げ、最終日の卒業式では、一人一人が参加者全員の前で、自身の夢を英語で堂々と発表していた。

「このキャンプを通して、子供たちには地球規模で考える視野を身に付けてほしい」と話すのは、公文教育研究会のEIC責任者である小椋茂生さん。例年、プログラムの中に、地球規模で考える必要のある問題を英語でディスカッションする時間を設け、子供たちの国際理解へのきっかけとなる場を提供している。今年は、(公財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)と共同で、英語を使って世界の環境保全について学ぶワークショップを実施した。

子供たちは、動物の生態に触れながら、地球温暖化や森林伐採などの環境問題を積極的に学んでいた。小6の大庭真優さんは「水は必要な分だけ使う、紙の無駄遣いをしないとか、ちょっとしたことでもみんなでやって自然環境を守っていけたらいいと思う」と話している。

期間中、子供たちの活動をサポートしたのは、インドネシア、フィジー、ケニアなど世界のさまざまな国や地域出身のキャンプリーダーたち。宗教や文化、歴史など多様なバックグラウンドを持つ彼らとの共同生活を通じて、いろいろな国の環境や風習、考え方や文化の多様性を学ぶことで、子供たちは世界を身近に感じていた。

子供たちは、多様性を持つキャンプリーダーたちとともに、より広い視野を持って物事を考える経験をした。そうした経験から、自身の夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出す力を得ていた。

EICは「これからの時代を生きる子供たちに、英語でコミュニケーションできる力を付けてもらいたい。地球社会に貢献できる人材に育ってもらいたい」との思いで平成13年にスタート。17年間で参加した子供たちは、延べ3千人以上、キャンプリーダーは80を超える国・地域から延べ500人以上に上る。