社会科授業づくりのポイント JEESがセミナー

模擬授業を行う佐藤教授

NPO法人全国初等教育研究会(JEES、堀田龍也理事長)主催の、第11回JEES教育セミナー「『見方・考え方』を育む授業づくり実践講座~社会科授業づくりのポイント~」((株)教育同人社協力)が11月3日、都内で開催された。佐藤正寿東北学院大学教授が小学校社会科を中心に講義、模擬授業、ワークショップを行った。

佐藤教授は「社会科が嫌いになる理由は、『覚えさせられる』というイメージが強いから。いつの間にか身についている感覚を子供に与えられる授業が、社会科では重要だ」と指摘し、「見方・考え方」を育む社会科授業づくりについて次のポイントを挙げた。

【問いを大切にする】

理解度が高まり思考力の育成につなげるには、子供から「問い」が出る仕掛けが授業には必要である。学習問題の例示は子供たちの意欲を喚起する事実の提示がポイントで、答えに関しては理由と根拠を説明させること。子供たちの気づきにつながる。発問の組み立てについては、単元として1時間ごとに連続性があり、「見方・考え方」を働かせるものになっているかが重要。

【児童の思考サイクルを大切に】

対話的な学び・深い学びのためには「課題の設定→情報の収集→整理・分析→まとめ・表現」という、このシンキング・サイクルの考え方が必要。その中でも、分かることをすぐ求めるのではなく、情報収集し、考えさせ、話し合うことが重要となる。考え、話し合うことの起点においては、情報収集が一番大切になる。

【見方・考え方を活用する発問を】

見方・考え方を揺さぶるには、あいまいさを問うこと(知っているようで知らないことを設定する)。話し合い活動を行う際、事前に1単位時間を貫く、ねらいに迫る中心的な問いを明確にしておくこと(5W1H発問、選択発問、焦点化発問にするのかなど)。また、実物を提示することも一つの手法で効果は大きい。その際はすぐに見せるのではなく、子供に考えさせ「見たい」と思わせることが重要。

その後、講義の中でポイントに挙げた点を踏まえて模擬授業とワークショップが行われ、参加者は理解を深めた。