パネルディスカッション【第13回博報教育フォーラム】

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パネルディスカッション

失敗体験・自分事・感動が大切

基調講演後、ポスターセッションを挟み、パネルディスカッションとグループセッションが行われた。嶋野道弘文教大学教育学部教授をコーディネーターに、内田名誉教授、吉田所長、小野真中条小学校長、高橋善之大館市教育長が登壇した。

嶋野教授は「テーマ『子どもの心が動くとき、大人や地域が変わっていく』にまつわるエピソードがあれば」と登壇者に問いかけた。

高橋教育長は「今では知恵あふれる大人が、夢あふれる子どもに変身している。一つの物事を実行するときに『子どものためなら僕も、俺も、私も』と波及していく感じ。いわば『希望の連鎖』が生まれている」と語った。

内田名誉教授は「チャンバラの刀をつくっていた子どもに大人が『誰をやっつけるの』と聞くと『誰を守るかだよ』と返ってきたという。子どもの真剣な姿に、自分も子どもの頃の純粋な心を取り戻し、一緒に関わろうと希望が湧いた。ここにも希望の循環が起こっている」と話した。

嶋野教授は参加者にも、(1)子どもは大人や地域を変える力を持っている(2)子どもが変われば大人や地域がかわる(3)大人や地域が変われば子どもがかわるの問いへの賛否を尋ねた。

会場からは「大人が先に変わるべき。子どもが変わるのは既に大人や地域が変わっているから」「子どもには自分自身で変わっていく力がある。子どもは大人が思うようには変わらない」「探究のプロセスが大切。スイッチが入れば循環する」などの意見が聞かれた。

グループセッションでは、「どのようにすれば子どもの心が動き、大人や地域が変わる学びをつくりだすことができるのか」をテーマに、参加者同士で話し合い、考えを付箋に書いたものをグループ化し、模造紙に貼って掲示した。

各グループの発表後、小野校長は「失敗体験が大切で、自分事の課題を与え、プロセスを経て課題意識を高めさせ、抽象化から具体化させること。子どもの感性や発想、感動をとらえることのできる大人になることが大切」と指摘。

吉田所長は「無いことに感謝する。無いから作ろうと思うし、見つけようと思うし、助けてもらおうと思う。だからこそ、できることが見つけられる。無いを力にし、喜びに変え、感謝する。それが大切」と思いを述べた。