【商業】滋賀県立八幡商業高等学校

秩父市での戸別訪問販売実習
秩父市での戸別訪問販売実習

21世紀型の近江商人を育成
「産物廻し」などを体験しながら

本校は、琵琶湖の東岸に位置し、今年創立130周年を迎えた伝統校である。各学年とも商業科4クラス、国際経済科1クラス、情報処理科1クラスを有し、全校で18クラスの中規模校である。本校は、評論家の大宅壮一氏が「近江商人の士官学校」と評したように、卒業生は約2万3千人にのぼり、多くの著名な実業家を輩出している。

このような本校が、「21世紀型の近江商人」を育てるべく、3年前から「近江商人再生プロジェクト」という取り組みに挑戦している。今年は、7月21日~27日の6泊7日で第4回目を実施した。この取り組みでは、(1)近江商人の精神や商法等を実践的に体得させる(2)「三方よし」の精神を大切にする(3)特に「世間よし」(社会貢献)の重要性について学ばせる(4)さらに生徒自らが「生きた商業活動」にふれ、商業・経済活動の重要性を学ぶ中で、将来、全国ひいては世界で活躍する人材としての資質と素養を身に付けさせる——ことを目的としている。

今年の第4回「近江商人再生プロジェクト」では、北陸地方や関東地方、富士宮市など、かつて近江商人が訪れた市町を訪問し、滋賀の特産物を販売するとともに、近江商人の手法である「産物廻し」(訪問地での特産物を仕入れ、次の訪問地等で販売する)を体験した。さらに、各訪問地で地元の高校生や近江商人の企業・末裔(伊藤忠商事、丸紅、西川産業、(株)矢野、矢尾百貨店)、本校卒業生との交流を通し、その地域の特性や経済状況を学んだ。

販売方法は行商で、戸別訪問販売なので売れるとは限らない。売れないからどう売ればよいか、どう説明すればよいかを生徒は一生懸命考える。つまり、プロジェクト全体が、失敗と考察、改善を繰り返し、深く考え問題を解決する活動であり、アクティブ・ラーニングの取り組みとなっている。

生徒は、近江商人の苦労を追体験し「三方よし」の大切さを実感する1週間のプログラムを通して大きく成長する。

【戻る】

あなたへのお薦め

 
特集