工業のスペシャリストを育成 ジュニアマイスター取得で

pf20161031_18

長崎県立長崎工業高等学校

本校は長崎県に設置されている5つの公立工業高校の中で最も歴史があり、平成29年度に創立80周年記念式典の開催を予定している。校訓は「技術の真髄をつかめ」で、「ものづくり」を通して知恵と工夫を育み、技術を磨き、科学技術創造立国を目指すわが国の中心的人材の育成を図っている。また、本校ではこれまで掲げてきた3つのキーワード「ものづくり」「資格取得」「多様な進路」を大きな柱として、21世紀を担う工業のスペシャリスト育成を継続している。

具体的な目標として「タフネス長工」(タフな体、タフな頭、タフな心)を掲げ教育活動に取り組んでいる。現在、1学年につき8学科8学級(機械科、機械システム科、電気科、工業化学科、建築科、インテリア科、電子工学科、情報技術科)編成で、機械システム科については2年次から電子機械コースと造船コースに分かれて学習する体制をとっている。

「ものづくり」に関しては第11回若年者ものづくり競技大会で木材加工、自動車整備の2部門で金賞/厚生労働大臣賞を受賞し、第15回高校生ものづくりコンテスト九州大会では電気工事、自動車整備の2部門で最優秀賞を受賞し、全国大会への出場権を獲得している。

このように全国大会等で活躍する友人に刺激され、各種の技能検定3級や2級に挑戦する生徒が増えてきており、結果的にジュニアマイスター顕彰制度の対象者増にもつながっている。

「多様な進路」に関しては、県内外の多くの民間企業から求人があり、就職内定率は県内高校のトップの実績を残している。難易度の高い資格を取得した生徒は県内外の企業から高く評価され、就職を希望する生徒にとっては資格取得と進路決定の関係が強いことを意識している。進学を希望する生徒に対しては進学補習や教科の選択制等バックアップ体制を充実させ、国公立大学をはじめ私立大学、高専、専門学校等へも進学している。ジュニアマイスター制度の認知度も高まり、ITパスポート取得によりAO入試の条件を満たした進学者もいる。

「資格取得」に関しては以前からその意欲と成果は高く、本校の特色でもあった。生徒個々の努力と職員の献身的な指導の賜物である。中学生向けの学校案内にも「未来を支える資格をゲット!」というキャッチコピーを掲げている。そのため、新入生のほとんどが高校選択時から資格取得に対する意欲を持ち続けて入学してきている。

難関の資格試験に関しては他校の受験者を含めて合同合宿形式で勉強会を実施し、生徒間で切磋琢磨するとともに、指導者間でノウハウを共有するようにしている。また、入学間もない1年生の早期から早朝補習などをとおして資格取得に取り組ませることは、これ以降の意欲の喚起にもつながってきている。

ジュニアマイスター顕彰制度ができたことで生徒たちは短期の自己目標を設定し、実現に向けて努力している。本校では資格取得を奨励する一方で、ジュニアマイスター申請を推奨している。これらの結果として、平成27年度にジュニアマイスター顕彰学校表彰に結びついたものと考えられる。

(文責・加藤倍敬教頭)

【戻る】

あなたへのお薦め

 
特集