(公財)私立大学通信教育協会 高橋陽一理事長に聞く【大学通信教育課程特集】

(公財)私立大学通信教育協会 高橋陽一理事長
(公財)私立大学通信教育協会 高橋陽一理事長
学び続ける意識が大切 自分の目標や計画を優先に

働きながら学び続ける——。「教員になりたい」「より充実した教育を」との思いから、大学通信教育で教員免許状の取得を目指す人がいる。受講方法や履修内容について、(公財)私立大学通信教育協会の高橋陽一理事長に話を聞いた。

◇  ◇  ◇

——授業方式は。

大学や科目によって方式は異なるが、(1)印刷教材で学ぶ通信授業(2)面接授業のスクーリング(3)放送授業(4)メディア授業——の4つの方式がある。

(1)では、例えば、2単位の授業はレポートを2回提出して添削を受け、試験を受ける。(2)は、実際に授業を聞き、課題を出して試験。一定の期間に行う集中型が多い。(3)では、テレビを見て、レポートを出して試験を受ける。教養を身に付けるのが目的で、免許講座ではない。(4)は、サーバーにデータがあり、いつでも見られる。質問やクイズ、小テストなど。単位授与の段階で、口頭試問や試験を画面で行う。

——学修内容は。

指導案作りはレポートでもできるが、教科教育法など、文章だけで学べないものは、面接やスクーリング授業で実践を行う。

——大学選びは。

必要な免許状や科目を学校種別も含めて調べる。大学へのアクセスや学風を見るため、大学職員や指導教員に会うのも大切。履修登録や届け出など、事務職員のフォローが重要になるので、自分に合った雰囲気を感じるのが大切。

——通信教育ならではの支援は。

継続履修方式がある。2単位2回目のレポートが1年目に不合格だった場合、翌年に継続履修し、前年で不合格となった2回目から始められる。科目試験に落ちたら、レポートからではなく、不合格の試験からやり直せる。試験は、年に数回実施している。これが通学と通信の一番の違いで、失敗したところからやり直せるのが特長だ。

——履修について。

同じ免許でも、人によって必要な単位や単位数が異なるので、履修の仕方も違う。何が必要で何をプラスで取るのか考えなければならない。

——学生支援は。

置かれている立場が一人ひとり違う。遅れているのか、遅らせているのか、その人の計画がある。図書館や大学施設の使用、就職指導など、大学の活用について、何ができるのかを学生の方から聞いてもらいたい。

——教育実習は。

オリエンテーションや教育実習の事前指導後、自分の住む地域や縁故のある学校に行く。介護等体験も同様。

——上進について。

隣接校種や現職教員年数などによって単位数が変わる。免許状を授与する都道府県教委との相談を経て、必要単位数を確認する必要がある。

——入学者にメッセージを。

現在の生活を守りながら進めるためにも、完全主義者にならず、自分の目標や計画を優先するのが一番。通信教育では柔軟な対応を行っている。「学び続ける」を考え続けてもらったら、最後のゴールには誰でもたどり着ける。応援している。

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