音読・音声【副読本・補助教材特集】


「音読・音声」の特色ある副読本・補助教材を紹介します。

教育同人社
言葉への感性を磨き
豊かな心を育てる
音読の森
音読_教育同人社監修 大越和孝(東京家政大学)
藤田慶三(玉川大学)
推薦 池上彰

平成23年度から実施された学習指導要領には日本語への体験を通じた学習が全教科を通じて盛り込まれました。特に国語においては読むことの力について体験的に身につけるために、音読や朗読、暗唱といった指導が明確に打ち出されています。

教育同人社では子どもたちの言語文化をより豊かにし、心に伝わる感性豊かな作品にふれることで心の成長にも役立つ音読のための副読本「音読の森」を発行しています。

〈内容と構成〉

全6巻構成の「音読の森」では、全巻を通じてカテゴリー別に作品をわけ、「発音練習」「ことば遊び」など言語に興味をもたせて楽しめるものから、美しい自然を感じる「季節の詩」、いのちを扱った「いのちの詩」といった詩歌を中心に、「昔話」や「落語」「俳句、短歌」「漢詩」といった古典や「名作」なども取り入れ、心を育て音読の楽しさが味わえる選りすぐりの文学作品を掲載しています。
どの作品にも、難語句や読みの難しい語句には解説をつけ、音読のポイントが掲載してあるので、国語の授業はもとより、朝の会や帰りの会など、ちょっとした隙間の時間に活用でき、家庭でも、ひとりでも使える教材になっています。

また、学年の発達段階を考慮した、効果的な音読を楽しむためのいろいろな音読の方法やポイントを全巻に提示しており、音読を楽しく続けられるよう工夫されています。学校でも、家庭での課題でも使える教材です。

教師用書には、作品の解説や分かりやすい指導のポイント、作家についての参考資料などを作品ごとに掲載し、本格的に音読指導を始める先生にも役立つ指導書になっています。

〈推薦者のことば〉

「音読が美しい言葉を磨きます」と推薦文を寄せられたフリージャーナリストの池上彰氏は、「子どもの頃に音読した文章が、生き生きとよみがえってきます。私の言葉は、過去の音読によって支えられているのです」と文中で言われています。

音読で、自ら話す力、読書力、書く力にもつながっていきます。さらに、美しい日本語、独特のリズム感、古来からある伝統的な話や文化をこの音読集で学べます。
■児童用
1・2年生用…56ページ全カラー。3・4年生用…64ページ全カラー。5・6年生用…64ページ2色。各340円(税込み)全冊教師用書あります。

光文書院
音読_光文書院音読集
1.ひばり  2.おがわ
3.くさぶえ 4.すいしゃ
5.やまびこ 6.しおさい
まど・みちお、瀬川栄志 監修

「言葉というものは、口でしゃべるもの、そして耳で聞くものだと、こう思っています。ことに子どもたちにとってね。小さい子どもにとって、言葉というものはそれ以外のなんでもないと思います。文字に書いたものが言葉であるっていうことは、子どもにとっては不思議なことじゃないでしょうか。
で、それを黙読で、その…文字を黙読するっていうことね、そのことには子どもが幼ければ幼いほどなじめないのではないかと、私はそう思います。(中略)音読は、子どもにとっての『自然』だと思います。言葉はひびきと一体となっているものである、ということです。」

これは、詩人であり、光文書院の『音読集』の監修者でもある、まど・みちおさんの言葉です。
詩の音読をすると、子どもたちは、リズムや言葉のおもしろさにぐいぐい引き込まれます。そうすると、読むこと(黙読)が苦手な子どもでも、知らず知らずのうちに読むことへの抵抗感がなくなると言われています。そして、読むことへの興味・関心が高まり、読む力が伸びてくるのです。読むことに自信がついた子どもは、自分の考えを進んで話したいという思いが芽生え、話す力も伸びます。さらに、音読・朗読で覚えた好きな詩や表現を作文に役立てることによって、書く力も相乗的に伸びます。

このようなことから、「音読」は、子どもたちが「国語」を学ぶにあたって、導入となるだけではなく、さらに、豊かな心と言語感覚を育てるために、非常に効果的な指導法であると言えるのではないでしょうか。

《特色》

☆全巻オールカラーです。

☆もくじのページを、音読の記録表としても活用できます。

☆「伝統的な言語文化」の作品も掲載しています。

1・2…「唱歌・遊び歌・わらべ歌」

3・4…「短歌・俳句・ことわざ」など

5・6…「古文・漢詩・漢文」など

☆全ての漢字にふりがながついていて、難語句には注がついています。古文・漢詩・漢文には、現代語訳もついています。

☆理解を助けるコメントや、音読のポイントも載っていて、自学自習も可能です。

★別冊教師用付録「指導のアイデア」(1~6の6分冊)つき。

5つの場面別に、すぐに授業に生かせる、音読集の具体的な活用法を提示しています。

日本標準
音読_日本標準「豊かな心」と「伝え合う力」を!
音読詩集 ことばのアルバム
監修 新沢としひこ 増田修治 青木伸生

「ことばのアルバム」は、「豊かな心」と「伝え合う力」を育む音読教材です。

本書は、「音読にふさわしい詩を集めて美しい日本語にふれさせることで、ことばを豊かにすること」と、「作業ページを設けることで、表現力を育成すること」を大きなねらいとしています。

1~6年とも、それぞれ、一章「声に出して読もう」、二章「自分でつくろう」、三章「声をあわせよう」、四章「いろいろな詩を読もう」という内容の4つの章から構成されていて、それぞれの章にふさわしい詩を集めました。

なかでも二章「自分でつくろう」は、本書の最大の特長で、詩を音読した後に思い浮かべた情景を絵に表したり、詩の一部を自分の言葉で表現したりする表現活動・創作活動を盛り込んだ、子ども参加型のページになっています。このような活動を通して、子どもは詩の内容をより確かに理解していくとともに、もとの詩の形を借りて自分なりの表現も模索していきます。表現力の育成にも最適な内容です。

また、三章「声をあわせよう」では、群読や役割読みにふさわしい詩を集めています。一人だけで読むのではなく、いろいろな人と声を合わせて読む活動をすることで、人とつながることの楽しさを体感できます。

もう一つの大きな特長として挙げられるのは、四章「いろいろな詩を楽しもう」で、4〜6年では「学習指導要領」に対応して、俳句・短歌や、和歌(百人一首)、また「枕草子」や「平家物語」などの古典の文章を収録しています。

児童用・教師用のてびきも充実させました。児童用では読みの視点や音読のポイントを、教師用では児童用のてびきに対応した指導のポイントなどを示しました。どんなことに気をつければよいか、どんな工夫が考えられるかなどを、簡潔にまとめて示しています。

朝の音読の時間や国語の授業の最初の10分間に、「ことばのアルバム」を使って毎日少しずつ音読に慣れ親しんでいくことで、読解力の育成はもとより、音読を通して表現することの楽しさを知り、豊かな表現ができる子どもの育成を図ることができます。

A5拡大判。1・2年/56ページ/4色、3〜6年/64ページ/2色。学校納入定価1〜6年とも340円(税込み)

文溪堂
音読_文渓社1感性をみがき言葉の美しさに気づかせる
音読詩集
1.じゃんけんぽん 2.あくしゅ
3.かけっこ    4.はばたき
5.希望      6.出発

監修 川崎洋・小海永二
編者 桜本喜徳

「朝、どの教室からも、友だちと声を揃えた音読が聞こえてくる、そんな明るく楽しい温かみのある教室を日本中に広げていきたいものだと願っています。上手な音読の技能なんて考えません。詩の中の心を味わわせたいのです。」

これは、編者の言葉です。

「読み」の学習を、主体的かつ創造的なものに転換していくためには、音読という活動に着目し、音読することの楽しさを肌で感じ取らせることが大切です。

想像したり考えたりしたことを自分なりに工夫して声に出して読み、友達に聞いてもらうという開放感がその楽しさの原点ではないでしょうか。

音読をしながら、こうした楽しさや開放感を味わうことのできる教材が、「音読詩集」です。

《特色》

◆詩集としてのイメージを大切にした判型で、ゆとりある紙面構成を実現。◆一人ひとりの読みを尊重した「てびき」を掲載。◆四季折々の自然や行事を配し、季節感を意識した編成。◆具象画から抽象画へ、発達段階に配慮した挿絵。◆指導例を具体的に示した充実の赤刷り教師用書を用意。(群読指導例を各学年5、6作品掲載)

音読_文渓社2日本語のしらべ
3~6年
監修 小森茂、藤井治
編著 野口芳宣

《読んで味わう古典の世界》

学習指導要領(平成20年3月告示)において、国語科では、「伝統的な言語文化に関する指導」が重視されています。具体的には、低学年で「昔話・神話・伝承」、中学年で「短歌・俳句・ことわざ・慣用句・故事成語」、高学年で「古文・漢文・近代以降の文語調の文章・古典について解説した文章」という内容が示されました。

ここで示されている古典教育とは、詳細な内容読解ではなく、古典の音読や暗唱を通して、日本語のリズムやひびきを感じ、「古典に親しむ」ことをねらいとしています。

このような教育の流れに対応して編集されたのが「日本語のしらべ」です。さまざまなジャンルの作品が多数掲載されており、毎日の朝学習、授業前の音読練習、単元終了後の発展学習など、さまざまな場面での活用が可能です。この教材を通して、多くの子どもたちに日本語の美しさを感じてもらいたいと願っています。

《特色》

◆古典の名作の中から発達段階に応じた作品を厳選。◆各見開きに美しい写真や挿絵を掲載。◆分かりやすい口語訳や語釈を掲載。◆題材に応じた学習活動を設定。家庭と連携した学習も可能。

10分間の指導展開例、作品・作者情報を掲載した赤刷り教師用を用意。

正進社
音読_正進社好評の音読教材
話す・聞くスキル

児童が楽しく声を出して学べる正進社の『話す・聞くスキル』。さまざまな場面ですぐに使用可能な音読教材です。分かりやすく視覚的な誌面に発問や作業指示満載の教師用書の充実。詩集にとどまらない掲載作品群。

児童用の誌面は掲載情報を厳選。非常にシンプルな形を採用しました。教材だけが見えてきて、学習ユニットが目に見えていくビジュアルを追究。逆に教師用書は、どういう発問をすればよいか、どういう指示を児童に出せばよいのか。そうすると、児童をどう巻き込んでいくのか、児童がどう熱中するのか、児童の読む力をつけることができるのか。教室で生まれた実践をもとにした発問指示を教師用書に追加。指示通りに学級で練習し、授業を展開していただければ、たとえ音読の授業に不慣れな先生でもリズム感のあるテンポのよい授業を展開していただけます。また、言語活動やアクティブ・ラーニング型を意識した授業指導例集もご用意いたしました(正進社ホームページよりダウンロードください)。

正進社の『話す・聞くスキル』は音読を中心とした教材です。朝の会や帰りの会、お昼休みなどのちょっとした時間に児童で使用することはもちろんのこと、中心は国語の時間です。ユニット形式で本時の学習内容にとらわれず、授業開始数分間、『話す・聞くスキル』の学習を継続的に行っていただければ、児童の話す力、聞く力が着実に向上していきます。

効果という観点では、児童一人ひとりの活躍が期待されます。読むのが苦手な児童、拾い読みになる児童、声を出したがらない児童が、周りの児童と声を出すことによってひっぱられていきます。

たとえば、『話す・聞くスキル』の中には、「おーい、こっちだよ!」「マダムになろう」といった役になりきる教材が、各グレードに配置されています。また、こうたいよみ、おいよみの他、群読的に「わっしょい隊」(お祭/北原白秋作)を結成したり、班の中で読み方を相談したりする作品を収録していますので、自然と児童同士で話し合う機会が見られるようになります。学級経営という観点でも高い効果が期待できます。音読スキル向上という観点では、すらすら読めるようになっていったり、暗唱で古今東西の有名な作品(名文・詩文)を覚えていったりという効果が期待できます。

このように効果的な教材群と、教材に適した指導方法が蓄積された『話す・聞くスキル』。ぜひ一度、お手にとってご覧くださいませ。

B5拡大判/グレード(1)~(6)。各32ページ/各330円(税込み)