モジュール学習にも最適 「話す」「聞く」ための英語学習「メトロラーニング」

フルーツや動物などをネーティブの発音で指導できるデジタル版(Red)
フルーツや動物などをネーティブの発音で指導できるデジタル版(Red)
LCA国際学園の山口紀生学園長に聞く

相模原市にあるLCA国際小学校では、メトロノームを活用した英語学習「Metrolearning(メトロラーニング)」で、児童の英語力を高めている。今年4月には、デジタル版が発売される予定だ。平成32年度には小学校5、6年生で外国語が教科化されるほか、外国語活動が現行の高学年から前倒しされて3、4年生で始まる。こうした中で、開発した山口紀生学園長は「モジュール学習には最適のデジタル教材だ」と語る。利点や活用法などについて聞いた——。

——メトロラーニングとは。

一定の間隔で音を刻み、ピアノ演奏などでテンポを合わせるために用いるメトロノームを活用し、そのリズムに合わせて英語を話すトレーニングを繰り返す方法である。ただ単語を口にするのではなく、英文を繰り返し声に出すことで、反射的に英会話が口をついて出るようになる。例えば、リンゴを「apple」と単語として扱うのではなく、リズムに合わせて「This is an apple」と文章として繰り返し声にする。これで楽しく自然に、英語らしい発音と会話文が身に付いていく。語学は「習う」「慣れる」「試す」の3段階に分かれている。この教材は「慣れる」に焦点を当てたものだ。

——開発のきっかけは。

わが校の授業を見ていたときだ。ネーティブの教員が指導する中で、英語を積極的に話す児童がいる一方で、おとなしい児童は英語を聞いてはいるが、発話をまったくしていなかった。これを解消し、児童同士が英語で会話できるようにしたかった。それで考え抜いた揚げ句にメトロラーニングにたどり着いた。教材は虹色に合わせて、「Red Book」から「Violet Book」まで7色(冊)ある。幼児から高校生まで対応している。この7冊で約1千単語が学習できる。

——電子版が4月に発売される予定だが、その特徴は。

デジタル版は「Red」「Orange」「Yellow」などを4月から順次リリースする予定だ。

ネーティブの発音をそのまま再現できるほか、スピードも子供のレベルに合わせて調整できる。メトロラーニングの紙の教材と併用すれば、相乗効果は高い。また単語を出す順番も自由自在なので、ほかの教材と組み合わせるのも可能だ。

平成32年度には外国語が小学校高学年で教科化される。中学年では外国語活動が行われる。こうした実態を踏まえて、次期学習指導要領では、モジュール学習(短時間学習)の実施の可能性が高い。

このデジタル版はまさしく、モジュール学習に最適な教材だ。朝の時間などの短い時間で学習できるなどの利点がある。忙しい教員にとっては、簡単に準備ができ、自分自身の英語力も伸びる。

一昨年4月から、東京都中央区立常盤小学校で、メトロラーニングを活用した授業を実践している。今では、児童たちが自然に英語を話すまでに力が身に付いた。指導に当たる教員も、授業を重ねるうちに、ネーティブに近いくらいの発音にまで上達している。

——次期学習指導要領で教科となる外国語について。

高学年では週2コマの外国語科が行われる。授業数が実質増加するので、現行の指導方法では限界があると思う。児童の英語力を本当に上げたいのなら、大きな目標を掲げないといけない。英語を流ちょうに話せるようになるといった目標だ。

わが校では、日本の小学校のカリキュラムを実践しながら、英語教育を行ってきた。児童たちは何の違和感もなく英会話ができるようになった。公立小学校と比べると、教育環境は多少異なるが、常磐小学校の児童たちは自然に英語に親しみ、話せるようになった。メトロラーニングを活用し、外国語教育を実践してほしい。私も以前は公立小学校の教員をしていた。この教材を通して多忙を極める公立小学校教員の力になりたい。

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