平成30年度用小学校道徳教科書

平成30年度用小学校道徳教科書を教科書出版各社の協力のもと紹介する。

東京書籍

20170601_n7東京書籍『新しい道徳』(渡邉満・押谷由夫ほか)
《編集の基本方針》

人生や生活に生きて働く道徳性を養い、「自分の生き方を主体的に考える子供」「自ら考え、判断する子供」「意欲的に行動する子供」を育む。

《編集上の特色》
▽主体的・対話的で深い学びを実現

・問題解決的な学習を導く「問題を見つけて考える」を掲載。問題意識を醸成するとびらページや、問題解決へ向けた話し合いを促す「考えるステップ」などを設け、主体的・対話的で深い学びを実現できるようにした。

・5年「これって『けんり』? これって『ぎむ』?」など、これまでの道徳副読本にはなかった新しいタイプの教材を掲載した。本文中に発問や投げかけが多数含まれており、読者(児童)と教材との対話的な学習を促すようにした。

▽ユニット「いじめのない世界へ」

・とびらページと複数教材とを組み合わせるユニット形式を採用することで、多面的・多角的に考え「いじめ問題」と向き合うことができるようにした。

・いじめを直接的に扱わない「間接的教材」をユニットに組み込むことで、クラスの実態に即して丁寧に「いじめ問題」を指導できるようにした。

▽心に深く訴える教材

・漫画「ちびまる子ちゃん」を題材にした三年「たまちゃん、大すき」など、子供たちの心を揺さぶる感動的な教材や、身近な話題で共感を呼ぶ新鮮な教材を多数掲載。

・「かぼちゃの つる」「花さき山」「手品師」など、長く親しまれてきた定番教材も、各学年に複数載せるようにした。

▽今日的な課題への取り組み

・全学年に情報モラルの教材を載せ、多様な観点から段階的に学べるように教材を選定した。

・安全・防災教育に資する教材を多数取り上げた。

・その他、人権・福祉の観点や食育、キャリヤ教育などに資する教材を各学年にバランスよく掲載。

▽他教科等や家庭生活・地域生活への活用

・他教科等との関連が図れる教材には、教科名を明示し、つながりを分かりやすくした。

・付録「つながる・広がる」では、低学年は生活科、中・高学年では国語科や社会科など、他教科の内容との関連を図ることができるよう、資料を豊富に提示し、調べ学習にも活用できるようにした。

▽導入に役立つオリエンテーションページ

・道徳科の学習の流れを4つのステップで明示。

・道徳科における重要な学習活動である話し合いについては、「話し合いの約束」を示し、適宜参照できるようにした。

・楽しいイラストで授業のイメージが膨らむように工夫した。また、ショートストーリーによる「ミニ道徳授業体験」ができる導入ページも掲載した。

▽教材ごとに、学習のテーマを明示

・学習指導要領の内容項目の4つの視点(A~D)について、教材タイトル部分にそれぞれ分かりやすいマークを付した。

・また、内容項目を子供にも分かりやすい表現で教材冒頭のタイトル部分に示唆し、見通しを持った学習を促すようにした。

▽振り返りページで、自らの成長を見つめる

・毎時、学期、1年間と、多様な振り返りに対応した書き込み欄を掲載。記録を積み重ねることで評価にも生かせるようにした。

・学年段階に鑑み、1年では学習した教材に色を塗る方法で振り返りができるように配慮した。

▽ユニバーサルデザインに対応

・本文書体や振り仮名は、それぞれ読みやすく視認性の高い書体を採用した。

・学習する上で重要なことが目立つ工夫や、言葉のまとまりを捉えやすくするための文節改行など、特別支援教育の視点から、全学年にわたって配慮した。

・色覚問題の専門家に校閲を依頼し、カラーユニバーサルデザインにも対応。

▽充実した周辺教材

・指導者用デジタル教科書、教師用指導書、教授用資料ウェブページ等、多彩な周辺教材を用意した。

学校図書

20170601_n7学校図書2冊でひとつの教科書

学校図書の『かがやけ みらい』は、『読みもの』で教材文から考え、『活動』で問題解決的・体験的な学習活動を促す2分冊形式となっている。「考え、議論する道徳」「主体的、対話的で深い学び」の実現をめざす多様な工夫がなされている。

「つながり」を大切に

編集にあたっては、次の4つの「つながり」を大切にしている。

命のつながり

「生命の尊さ」を基盤とし、全学年で重点的に扱うとともに、「思いやり」「家族愛」なども重視した。感動を覚える充実した教材を掲載している。

人とのつながり

互いを尊重し合い、自らの責務を全うし合って「共に生きる」子供の育成をめざした。

様々な内容項目にわたって、いじめを許さず、他者のもつ価値観を尊重するための教材を選定している。

文化のつながり

日本の伝統的な文化を取りあげ、わが国独自の文化の特長に気付かせるようにした。また、それらを国際社会の場に生かし、よりよい世界を実現しようとする心を育てることにつなげている。

夢のつながり

先人の伝記、自然、伝統と文化、スポーツなどの多様な題材を取りあげた。自分たちの未来に希望と夢をもち、堂々と胸を張って歩んでいこうとする、明るく強い心を育てる教材を掲載している。

2冊で実現する、これからの道徳授業

『読みもの』では、これまでの道徳副読本で実績のある良質な教材に、多様な新教材を加え、学年35教材(1年生は34教材)を掲載している。

従来の副読本では教材文の後に掲載していた「発問」を分離し、『活動』に掲載。子供たちの主体的な学びを促し、より自由な授業展開が可能になるよう意図した。

『活動』は、内容項目ごとの見開き構成とした。同じ内容項目の複数の教材がひと目で見とれるようになっている。

発問は、教材に即した「かんがえよう」、自己をみつめる「みつめよう」を中心に掲載。さらに体験的・問題解決的な発問を三種類のマーク(かいてみよう・やってみよう・はなしあおう)で示しており、授業の流れが見えるよう配慮している。

『活動』には書き込み欄や余白があり、書き込みに適した用紙を使用している。また余白には対応するワークシート(B5判)を貼ることも可能。

同じ内容項目での複数回の学びがひと目で見える紙面は、子供たち自身が自分の学びの深まりを実感できる構成である。

加えて長期的な学習の深まりがひと目で見えるので、先生にとっても、大くくりの評価に役立つポートフォリオとしての活用が可能である。

より深い学びへ

『活動』では、より深い学びを実現する「特設ページ」を、内容項目ごとに掲載している。これまで広く活用されている文部科学省『私たちの道徳』からのスムーズな移行にも対応する。

各教材の導入や終末、また家庭や地域との連携、他教科との関連でも使うことができる教材である。

現代的な課題への対応

情報化への対応、安全の確保、人権・福祉教育、キャリア教育、国際教育、五輪教育、いじめの防止など、現代的な課題についても、関連する様々な教材を取り上げている。

自由度の高い教科書

2分冊の特長を生かす一例として、『読みもの』を予習で使い、45分の授業では『活動』を使った話し合いを中心とするなど、自由度の高い授業展開が可能である。

また、各地域独自の道徳教材との差し替えなど、カリキュラム・マネジメントにも対応した、使いやすい教科書をめざした。

授業を支える指導書・ワークシート・デジタル教科書等の周辺教材についても充実させている。

教育出版

20170601_n8教育出版小学道徳 はばたこう明日へ 監修:林泰成 貝塚茂樹 柳沼良太
《道徳教育の質的転換》
●求められる資質・能力

これからの社会では児童は自分の考えを持ち、その考えの妥当性を判断し、異なる価値観を持つ他者と話し合い、納得する答えを見つける資質・能力が必要になります。

《編集の方針》

児童を取り巻く様々な社会的、教育的課題を多く取り上げました。とりわけ重点化したのは「いのちを大切にする」「みんなと仲良くする」「情報モラルについて理解する」です。あってはならないいじめ問題や情報モラルについての学習を通して、自他の敬愛と協力を重んずる態度を養うことができるようにしました。また、かけがえのない生命についての学習を通して、生命を尊び、自然を大切にする心を養うことができるようにしました。

●いじめ問題

いじめをしない態度を育てるだけではなく、いじめの本質とは何かを理解して、具体的にどのように行動するかについても考えさせます。4年の「プロレスごっこ」では、普段の生活場面を取り上げ、遊びや悪ふざけがいじめにつながることなどを学びます。

●生命尊重

命はかけがえのないものであり、全ての命は過去から現在そして未来へという大きな流れのなかにあり、自分の命と同様に全ての命が大切であることを学びます。1年の「いのちのはじまり」では、「おへそ」の話から生命のつながりについて考えます。

●情報モラル

情報機器を使用する際に気をつけなければならないこと等の方法論だけではなく、なぜそのような配慮が必要なのかについて学びます。発達段階を考慮して教材を開発しました。

低学年では情報そのものではなく、他人の所有するものを無断でいじってしまうことを、中学年では言葉の使い方など日常生活と情報機器についての内容を、高学年では、情報機器の誤った使用により人間関係が悪化してしまうことを取り上げています。

●礼儀・マナーの徹底

教科書全体を通して礼儀・マナーの内容を充実させました。特に低学年から礼儀の大切さを取り上げ、広く学校現場で実践されている内容を教材化しました。低学年では巻末にある折り込み資料を活用して、一年間を通してさまざまな場面で指導をすることができます。

●モラルスキルトレーニングの活用

児童はあいさつや礼儀作法の大切さは理解しているものの、実際どうしたらよいのかと戸惑うことが少なくありません。モラルスキルトレーニングを取り入れ、具体的な体験を通して道徳的な習慣や行動が身につけられるようにしています。各学年に複数の教材を用意し、年間を通してさまざまな場面でやってみることができます。実践の後には話し合い活動を設定して、道徳的価値を振り返ることができます。

《指導しやすい構成》

内容項目ごとに教材をまとめました。重点を置いている項目には複数の教材を用意しました。それぞれのテーマごとに導入を設け、学びの方向づけを図りました。読み物教材の後には、学びの手引きを設け、指導の流れに沿った発問を掲載しています。手引きには教材理解、登場人物への自我関与、問題解決的な学習、体験的な学習ができる発問を盛り込んでいます。発問の項目を取捨選択し、先生の教材観に合わせた授業が展開できます。

《教師用指導書》
●指導書ラインアップ

総説編、朱書編、解説・展開編、音声編、ワークシート編の発行を予定しています。

●評価について

ワークシートを中心として児童の成長を見取ります。教師用指導書には、教材のねらいとともに育てたい資質・能力を明記し、記述式の個人内評価ができるようにします。

光村図書出版

20170601_n7光村図書出版「特別の教科 道徳」(道徳科)の初めての教科書として、光村図書「道徳 きみが いちばん ひかるとき」は、子どもたちが生き生きと学ぶことができ、先生方が安心して指導できるような教科書を実現しました。

(1)教科書全体を貫く大テーマ「生命の尊さ」

道徳の学習全体を通して、「いのち」の大切さが意識できるように考えました。巻頭には、全学年に「みんな 生きてる みんなで 生きてる」という共通フレーズを置いた詩を掲載しています。これは、光村図書が大切にしたいと考えた「いのち」を、全ての道徳の学びを貫くコンセプトとして表現したものです。また、自分の命、他者の命、草木や動物たちの命、地球の命、その全てを慈しみ、大切に思うことが究極の目標であると考えて、「生命の尊さ」を扱った教材を全学年に3つずつ掲載しました。3つの教材のうち一つは、生命誌研究者の中村桂子氏が執筆。各学年の発達段階を考慮しつつ、生命の尊さや不思議さについて書きおろした教材を収録しています。

(2)1年間の成長を見すえた構成

学校生活の実態と、子どもたちの1年の成長を考慮して、1年間を4つの「学習のまとまり」に分けました。このまとまりごとに、テーマを立て、学習指導要領道徳科の4つの視点について軽重をかけています。まとまりごとにA→B→A→C(自己→他者→自己→集団や社会)と変化させることで、スパイラルな学びを意図しました。Dの視点は年間にバランスよく配しています。教科書の流れに沿って学んでいくことで、子どもたちの確実な成長を保障します。また、学習のまとまりの区切り目に、そこまでの学習を振り返ることのできる「学びの記録」を設けました。毎時間、書き留めることのできるこのページは、子どもたちが、自分の学びの変化や成長を振り返ることができると同時に、先生方が大くくりな評価をするときの材料として活用することが可能です。

(3)考え、深い学びを実現する「教科書」に

道徳科で扱う道徳的諸価値には、現代社会のさまざまな課題が関わっています。光村図書では、「食育」「消費者教育」「健康教育」「法教育」「福祉に関する教育」「防災教育」「社会参画に関する教育」「国際理解教育」「キャリア教育」など、学習指導要領の中で、「現代的な課題」として挙げられている内容について考えを深められるような教材を収録しました。特に、「情報モラル」「いじめ問題」「環境」「国際理解」「福祉・共生」については、教材とコラムで一つのまとまりをもつユニット構成にし、子どもたちが現代的な課題にふれ、物事を多面的・多角的に考えることができるように配慮しています。

これからの時代を担う子どもたち一人一人が、自分の「いのち」、自分の存在を大切に思えること、自分と同じように生きている他者を大切に思えることができ、みんなで考え、よりよく生きていこうと思えるような教材が収録されている、それが、光村図書「道徳 きみが いちばん ひかるとき」です。

日本文教出版

20170601_n8日本文教出版◎新版『小学道徳 生きる力』
【子どもたちの「よりよく生きる力」を育みたい】

みずから心をひらき、考え、そして行動する。子どもたちの真の生きる力を育みたい。そのことが、ともによりよく生きていく喜びにつながるように……

★特色1★
【「授業の流れ」が見える教科書です。】
■発問の流れで授業が見える

・「導入の発問例」

・「考えてみよう」(教材のねらいに迫るヒントとなる発問例)

・「見つめよう 生かそう」(学習を通して学んだこと、わかったことを自発的に確かめ、生かしていくための発問例)

という三つの発問の流れにより、児童の考えを引き出すとともに授業に流れをつくり、豊かな学習活動を促します。

■「学習の手引き」で学び方が見える

道徳的行為に関する「体験的な学習」や「問題解決的な学習」の手法を用いるのに適した教材には、児童の学びと教師の指導の参考例として、「学習の手引き」を設けました。アクティブ・ラーニングの視点に立ち、主体的・対話的で深い学びを実現する、生き生きとした授業を展開できます。

★特色2★
【一冊三役の別冊「道徳ノート」】
■子どもたちにとって

子ども自身が書いたことが成長の記録となり、手元に残ります。そうした「考えて書く」実践が言語活動の充実につながります。

また、友だちの考えを書き込むスペースも確保し、自分の視点を離れて多面的・多角的な見方や考え方に気づくことができます。

■先生方にとって

道徳科における児童の道徳性の成長の様子や学習状況を継続的に把握でき、指導や評価に役立ちます。

子どもたちが同じ様式のノートを使うことが、「考え、議論する」授業の土台となります。

■ご家庭にとって

保護者記入欄を活用することで、家庭―学校間の連携を図れます。

★大切にした視点★
【(1)子どもたちがみずから考えたくなる教科書】
○感動・共感をよぶ教材

物語からドキュメンタリーまで、定番・新作を含め多様な教材を揃えています。

興味・関心を高めるとともに、感動をもって児童自身の経験を踏まえた思考を引き出します。

○児童の考えを引き出す紙面づくり

見やすさ、理解のしやすさにこだわり、紙面を工夫しました。教材の世界に入り込み、児童がみずから考え出します。

先述の三つの発問の流れが、子どもたちの自発的な考えを引き出します。

【(2)授業に躍動感をもたらす教科書】
○学びに見通しを!

巻頭にオリエンテーションのページを設け、道徳科を学ぶ意義や学び方などを児童の発達段階に応じてわかりやすく示しました。

○考えを引き出し、議論を活発に!

「発問の流れ」、そして「学習の手引き」を活用することで、授業に流れが生まれ、豊かな学習活動を展開できます。

○学習・指導を充実させるために

教材だけでなく、考えを広げ深めるコラム「心のベンチ」や、導入で使える「デジタルコンテンツ」など多彩な資料を用意しています。

【(3)社会に根ざした道徳の教科書】

●いじめの防止

●安全の確保(防災・防犯・交通安全)

●情報モラル

●社会の持続可能な発展

の4テーマを重点課題とし、各学年に複数教材を配置しました。

特に、「いじめの防止」は最重要課題として各学年、毎学期に教材を設け、「いじめを しない、させない、見過ごさない」ことの大切さを学ぶ授業を通して、道徳的判断力・心情・意欲・態度を育てることを目指しています。

学研教育みらい

20170601_n9学研教育みらい未来志向・プラス思考を育てる学研『みんなの道徳』

子どもの可能性を信じて引き出し、「考え、議論する道徳」で、主体的・対話的で深い学びを実現するのに、最適な教科書です。

学研は道徳用副読本の先駆者として半世紀以上にわたり、時代を先取りしながら道徳教育の充実に貢献してまいりました。改正学習指導要領の趣旨を踏まえ、長年積み上げてきた多彩な知見も生かされた、より充実した検定教科書として『みんなの道徳』を発行いたします。

《特長》

◎子どもの可能性を信じ、主体性を真の意味で育てられる道徳教科書

◎歴史ある定番教材と、時代を先取りする新しい形の教材をバランスよく配列し、一年間の子どもの学びのドラマを応援する道徳教科書

◎大判化(A4)および文章の吟味を重ねることにより実現した最適なページ数で、考え、議論する時間を十分に確保できる道徳教科書。

《具体的な特色》

(1)全国の力ある先生方が審議を尽くして選び抜いた、心に響く教材の数々。定番教材はもちろん、子どもの問題意識を大切にし、育てる、新しい教材の形を追求して、バランスよく配列しました。

(2)あえて主題名を教材に提示せず、子どもの自発的な問題意識を大切にしています。真の主体性とは、真の問題解決とは。学研『みんなの道徳』は、子どもの可能性を信じ、その育ちをしっかり支えるつくりとなっています。

(3)道徳は、さし絵や写真、図版などの資料を活用することで学びが深まる教科です。教科書のサイズをA4と大判にすることにより、挿絵や資料を大きく豊富に載せることが可能になりました。ときにゆったりと教材に向き合い、ときに十分な料の情報をもとにしっかり考えることができるようになっています。

(4)「いのちの教育」を全学年の重点にしています。「生命の尊さ」の内容項目の教材に加えて、さまざまな角度から「いのち」について考えられる教材を用意しています。複数教材を連携させた学習も可能です。

(5)いじめ防止につながる教材群も用意し、年間を通してさまざまな観点から考えました。教科書全体を通して、いじめを生まない力を育むことができる構成になっています。

(6)表紙の次に、始まりにふさわしい写真と文を掲載するなど、一年間の学びのドラマを応援する、ストーリー性をもった教科書の構成で、学校の効果的なカリキュラム・マネジメントを応援します。

(7)ユニバーサルデザインや環境・安全性に配慮しています。

(8)情報モラルや現代的な課題についても積極的に対応しています。

(9)子どもが主体的に取り組みたくなることを目指した、適切な量の書き込み欄は、評価にも役立ちます。

(10)教師用指導書で、授業活性化のヒントを多数ご紹介しています。

光文書院

20170601_n9光文書院『小学道徳 ゆたかな心』加藤宣行監修
「子どもと教師が真剣に考え、学び合うために」

光文書院では副読本発行時から、「深く考える道徳」を実践してきました。

教科書発行にあたって、「子ども自身が問いをもち、考えを深める道徳」の授業を、主体的・対話的に行うことができるよう構成しています。

《授業の構成》

1時間の道徳科の時間を、導入で子どもたち自身に問いをもたせ、自主的に考えることを促し、キャラクターによる問いかけ等による多面的・多目的に学びを深める仕掛けでストーリーのある授業を展開できるよう配慮しています。授業の終末では、学びの中で得た考えをまとめる学習を用意し、さらに考えや道徳性を広げ深め、日常生活につなげる活動を提案しています。また、指導者用・学習者用デジタル教科書による指導と学習のサポートも充実させています。

《現代的課題への対応》

各学年に「情報モラル」を学ぶ教材を配置し、あわせて特設教材(コラム)も用意しています。

「いじめ」の問題についても、他者のよさを認め差別偏見をもたず、わけ隔てなく接する心を扱った教材を通し、いじめをしない、許さない態度を育み、ゆたかな友人関係の形成と学級づくりを意図しています。

《合理的配慮》

「考えることを全ての子どもたちに」をキーワードに、わかりやすく読みやすい教科書作りを目指しました。

教科書の判型にA4変型判を採用し、文字やイラストが大きく、見やすい紙面となっています。漢字は、固有名詞等をのぞいて前学年までの配当漢字を使用しています。また1~3年生では全ての漢字にふりがなをつけ、読解の負担を軽減するよう配慮しています。色の区別が苦手な子供たちにもわかりやすいよう、イラスト・図表での色づかいを工夫しています。

《評価の手立て》

「わかる」―「心が動く」―「行動しようとする」という子どもの心の変容を見取るため、全教材にワークシートを用意し、巻末には「学びの足あと」を収録しています。「学びの足あと」は、毎時間の自己評価を記入し、授業での気づきを振り返らせるためのシートです。

このシートにより、各学期や1年間の道徳の学習による成長を、教師が見取るとともに、子ども自身も俯瞰的に確認することができます。「道徳」用のノートの活用を提案し、さまざまな判断材料から個々に寄り添う確かな評価を行い、子どもたちの道徳性の広がりと深まりを促すことを可能としています。

《豊富な教材》

教材を35(34)+5(6)点用意しています。学校・学級の状況に応じ、選択して使用することができます。

《複数時間扱い》

「重点主題」として、学習指導要領に示されている重点化すべき内容をユニット化して取り上げ、複数時間授業の構想を提案しています。2週~3週にわたり連続して授業を行えるよう配置し、週に1時間の道徳の授業をより効果的に実施できるよう、子どもたちの思考が途切れることなく、持続して考え続けられることを重視しています。

《その他の特色》

「先人の伝記」「名作」「自然」「伝統と文化」「時事的話題」「スポーツ」等の題材を充実させました。『モムンとヘーテ』『花さき山』『青の洞門』等なじみ深い作品、小惑星探査機「はやぶさ」の開発・エベレスト登頂三浦雄一郎氏等、印象深い話題、内村航平選手・浅田真央さん・内川聖一選手等の輝くアスリートの力強い生き方を掲載しています。

「オリエンテーション」「人間関係づくり」「ことばのたからもの(名言)」「みんななかよし楽しい学校(いじめ)」といった道徳科の時間を補助するためのコラムも、全学年で充実させました。

廣済堂あかつき

20170601_n9廣済堂あかつき●編集の基本方針

「考え、議論する道徳」への質的転換に向けて、廣済堂あかつきでは、決して価値の押しつけではなく、わかりきったものでもなく、子ども自らが考えたくなり、話し合いたくなる道徳科の授業に資する教科書づくりを目指しました。

そこで、以下の三つの編集基本方針のもと、さまざまな工夫を凝らして教科書を編集しました。

一、真に、子どもたちのためになるもの
二、真に、先生方が納得して、夢をもって使えるもの
三、真に、人間のよさが描かれているもの
●2冊の相乗効果で道徳性を育む

当社教科書の最大の特徴は本冊と別冊の分冊構成にあります。本冊では、教材を基に考える主体的・対話的な学習を通して、多面的・多角的な思考を促し、自己の生き方についての考えを深めます。また、別冊では、書くことを通して自問と内省へと導き、道徳的思考をいっそう深め、道徳的価値の理解を確かなものにします。

この2冊が一体となって、児童の豊かな情操と道徳心、生きる力を育むことができるよう編集しました。

●本冊「みんなで考え、話し合う 小学生の道徳」

本冊には、人間のよさについて考えることができる魅力的な教材を、各学年の年間授業時数と同じ35本(1年は34本)を掲載しています。長く読み継がれてきた名作や心を揺さぶる感動的な教材、魅力あふれる人物教材、いじめ問題や情報化への対応をはじめ現代的な課題を扱った教材、問題解決的な学習・体験的な学習を促す教材など、さまざまな観点で教材を精選し、学習指導要領に則った道徳科の指導が適切に行われるよう構成しました。

また、各教材には「考えよう 話し合おう」と題して学習の手がかりを示し、教材や道徳的価値に関する問いと、学習を発展的に深めたり、広げたりする記述によって、児童の主体的・対話的で深い学びを促す工夫をしています。

ここで、掲載教材の一部をご紹介します。

【人物を扱った教材】

先人の伝記や、さまざまなジャンルで活躍する著名人、スポーツ選手等を多数取り上げています。

スポーツ選手:「福原愛(2年)」「高橋尚子(3年)」「澤穂希(4年)」「羽生結弦(4年)」「長友佑都(4年)」「岸本耕作/イチロー(5年)」「横山友美佳/木村沙織(5年)」「長谷部誠(5年)」「松岡修造/錦織圭(6年)「内村航平/本田圭佑/佐藤真海(6年)」「兵後正剛(6年)」など。

先人の伝記:「アンリ・ファーブル(1年)」「渋沢栄一(3年)」「西岡常一(6年)」「杉田玄白/前野良沢(6年)」など。

【いじめ防止に関する教材】

現代的な課題の一つである「人権・いじめに関わる問題」に関する教材も多数掲載しています。

「二わのことり(1年)」「森のともだち(2年)」「同じ仲間だから(4年)」「魚の世界(5年)」「苦い思い出(6年)」など。

●別冊「自分を見つめ、考える 道徳ノート」

別冊「道徳ノート」は、「自分を見つめ、考える」ことができるよう、内容項目ごとに道徳的諸価値の解説と記述欄で紙面を構成しました。児童は、道徳的諸価値の理解を基に、自己を振り返りながら記述することを通して、授業での学びを深めることができます。この学びの記録はまさに児童の「心の記録」であり、児童はその記録を読み返すことで自身の成長を振り返ることができるでしょう。先生方にとっては、児童の成長を見取り、積極的に励ます評価を行う上での貴重な材料となります。また、巻末「心のしおり」には保護者の確認欄を設けていますので、家庭と連携した道徳教育を行う上でも有用です。

●子どもたちの輝く未来のために

本書を活用した道徳科の学習を通して、子どもたちが、自分自身の人生を自分らしく、自分の力で切り開いていく、そんな力を育んでいくことを願っています。