子供の水難事故ゼロ目指す B&G水辺の安全教室

教員・志望学生向けの研修会も

水辺の事故は後を絶たない。「平成28年度、水難事故の概況」(6月15日、警察庁発表)でも水難事故は増加傾向にある。夏休みの海水浴、水遊びシーズンに子供たちの水難事故の絶無と安全教育普及を目指し、(公財)ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)は、6月から都内の特別支援学校を含む31校と、全国の小学校とB&G海洋センターで「水辺の安全教室」を開催している。平成22年度から実施されているものだ。

ペアになって背浮きに挑戦
ペアになって背浮きに挑戦

同教室では、水辺で命を守る術を伝えるために、子供にとって楽しい所、興味を引く場所という前提で、着衣のまま不意に海・川に落水したと想定。「セルフレスキュー」(自助)の観点から、(1)落水時に呼吸を確保する姿勢の背浮き(2)着衣泳(3)ペットボトル浮き(4)ライフジャケットの機能と使用法などからなる「水辺の安全教室プログラム」を展開し、体験を通して学んでいく。

この背浮きについては、平成32年度に小学校で全面実施となる新学習指導要領体育の5、6年生「水泳運動」に、新たに加えられている。

今年の安全教室は、6月28日に、東京都台東区立松葉小学校でスタートし、29日は江東区立第二辰巳小学校で実施。背浮きなどのほかカヌー体験も行った。参加者は「背浮きで、力を抜いて浮くのは難しかったけど、友達と一緒に体験できうれしかった」「ペットボトルで浮くことが分かり、家族に教えてあげたい」などと述べていた。

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ペットボトル浮き

一方、7月2日には、水泳指導の立場に立つ教員向けに、東京都台東区社会教育センターで、同区教委の依頼を受け、同教室を実施、教員35人が参加した。

このほか、安全教室を広めるために、各学校で独自に行えるよう「教員研修」を14回実施する。

教員を目指す大学生を対象とした研修にも取り組んでいる。

安全教室プログラムの資料や動画は公式サイトで公開している。昨年度のB&G海洋センター・海洋クラブの安全教室参加者は、前年を大きく上回り、学校関係の全国189校1万5906人を含め、538団体、8万5465人に上った。


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