【工業】広島市立広島工業高等学校

社会に開かれた工業教育を
「広島市工 サイエンス工房」
銅板折り鶴の製作風景
銅板折り鶴の製作風景

本校は大正13年、広島市によって、勤労青少年のための夜間学校「広島市工業専修学校」として創立された。昭和39年に全日制を設置して、全定併設の工業高校となり、「自主・敬愛・勤労」の校訓の下、今年度で創立93周年を迎える。現在、全日制では機械・自動車・電気・情報電子・建築・環境設備の6学科で約710人の生徒が、定時制では工業技術科で約80人の生徒が、ものづくりのスペシャリストを目指して、専門分野の学習や資格取得等に励んでいる。

本校では、生徒が習得した技能・技術を活用して教育や社会に貢献するものづくりプロジェクト『広島市工 サイエンス工房』を発足させた。校外からのものづくりの依頼について担当する工業科やクラブを決め、科目「課題研究」や部活動として取り組んでいる。

昨年度は、新規依頼と以前からの継続依頼とを合わせ10件ほどの要望が寄せられた。この寄せられた要望に応じて製作し納入できた依頼品は以下の物である。

(1)銅板折り鶴(国連軍縮フェローズに参加した外交官へ寄贈、広島平和文化センターから依頼)

(2)木製靴入れ(広島市立幼稚園から依頼)

(3)窓清掃訓練用アルミサッシ(広島市立広島特別支援学校から依頼)

(4)キャスター付きおみこし台(仁保新町町内会から依頼)

(5)オオサンショウウオ形のコンニャク製造用の型(広島県立湯来南高校から依頼)

(6)広島ユネスコESD大賞の盾(広島ユネスコ協会から依頼)

(7)ポータブルCO2センサー(広島市内の中学校)

生徒たちは、時には依頼者の元を訪れて、使用現場や状況を調査したり、より細かな要望を聞き取ったりした。要望以上の機能や安全性を持たせるよう試行錯誤しながら、一生懸命作成に取り組んだ。

完成させた製品を納入するときの生徒たちは、例外なく満面の笑顔であり、依頼者の感謝の言葉は、学んできた工業技術を人のために役立てた最初の仕事として強く記憶に刻まれるとともに自己有用感の獲得という大きな成果をもたらしている。

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