平成31年度用中学校道徳教科書

学校図書

よりよい未来を開くために、考え、議論する。
教科書編集の思い

多様性に富み、答えを出すことが難しくなっている現代社会において、未来に向かって夢と希望をもち、他者と互いに尊重し合って、胸を張り堂々と歩んで行こうとする明るく強い心をもってほしい――

学校図書では、2020年から施行される新学習指導要領(中学校では2021年)の基本的考えに基づき、小学校―中学校の全教科を通した編修の基本理念「多様性を前提とした問題解決能力の育成」を掲げています。

今回の教科書編集にはこの編集理念を先行させて導入し、それに沿った教科書編集を行いました。そしてこの理念の元に、「次世代を担う若者がいかに生きるか」という命題を立て、題材選定と教材化に当たりました。

何を学ぶか

これらの資質・能力の育成に際して、学校図書では次の「四つのつながり」を念頭に、何を学ぶかが明らかになるようにしています。

◎「命」

自身の安全・健康を顧みるとともに、かけがえのない「命」の尊厳とその有りようについて深く考え、学びます。

◎「人・社会」

学校、家庭、社会への参加の仕方や、個人の価値を尊重した正義と責任、多様な個性とその平等、自他の敬愛と協力を大切にし、互いに手を取り合って生きることについて考え、学びます。

◎「世界・文化」

自らの出自としての伝統文化、また共に生きていく国際社会との関わり方を深く考えるとともに、世界と社会の継承者かつ創造者であることの自覚と自信をもち、平和で安心な世界を希求する心を養います。

◎「自然」

自然のすばらしさや不思議さを感じ、それらとの関わり方や限られた資源の中で生きていることについて考えるとともに、その尊さやかけがえのなさ、生きているが故に感得する自然現象や社会事象に対する感性を育みます。

どんな教材で学ぶのか

「いじめ防止」や「情報モラル」といった教材はもちろん、「社会参画」「キャリア形成」「社会の持続可能な発展(ESD)」などの現代的な課題など、中学生の身近な話題や考えたいと思っていること、また考えてもらいたい話題を取り上げています。特に「いじめ」については、各学年で繰り返し「同調圧力に流されること」「傍観者でいること」の問題点を考えます。また「ESD」については、自然と社会の二つの視点から、「社会参画」ともからめつつ、3年間を通して自分たち自身が未来を切り開いていく視点から考えます。

どのように学ぶか

新しい授業のあり方として示された「自我関与の学習」「問題解決的な学習」「体験的な学習」に正対し、課題に迫るための効果をねらって、それぞれの要素を組み合わせながら展開できるようにしています。また、全ての教材に「意見交換(議論)」をする発問を置き、教材をもとにした多面的な見方、多角的な考え方を十分に交換し、めいめいの考えを深めていく学びを保証しています。

どのように評価するか

点数評価が「なじまない」とされている道徳科において、学校図書は点数評価につながりかねない振り返りのしかたや段階評価を採用していません。生徒が毎時の振り返りと気づきを記入するページの記述から、自己評価と見取り評価がしやすいようになっています。

どのような生徒が育つか

道徳の学びを道徳の教科のみにとどめるのではなく、今後の自身の生き方につなげることができるよう、学年各内容項目毎に道徳的価値を俯瞰(ふかん)するためのページ「心の扉」を設けています。授業を通したクラスメートとの価値観や考え方の交流を踏まえ、今後の自分自身のあり方やこれからの人生で出会うさまざまなシーンに、思慮深く対応していく心と態度を育みます。


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