平成31年度用中学校道徳教科書

光村図書出版

教科書の巻頭には、あさのあつこ氏による書きおろしの詩を掲げました。そこには、多感な中学生の赤裸々な心の声が描かれています。悩むとき、何かを決心するとき、どんなときも生徒の心を受け止め、寄り添うものでありたい、そんな思いを込めた教科書です。

■自他の生命を尊ぶ心を育てる多様な教材

光村図書は、小学校道徳教科書から一貫して、「生命の尊さ」を最も重視しています。中学校では、各学年に三教材ずつ、生命の尊さを扱った教材を収録しています。東日本大震災、介護、尊厳死、犬猫の殺処分、臓器移植など、さまざまな視点から生命の問題に光を当て、教材の形式も、ルポルタージュ、写真、新聞記事、詩、随筆など、多様性をもたせました。

その他の内容項目についても、定番の読み物教材に加え、重松清、池上彰、五味太郎、今江祥智、内田麟太郎、ヨシタケシンスケなど各氏の作品を収録。生徒の心をつかむラインアップです。

■「考え、議論する」授業を実現するてびき

各教材のてびきを、次の要素で構成しました。

・「学びのテーマ」

教材を通して考えるテーマを簡潔に示しました。生徒が目的をもって、考え、議論できるような投げかけとしています。

・「考える観点」(発問)

発問は、基本的に次の三つの観点で、立てています。三つの発問を押さえることで、狙いに沿った授業が可能です。

①教材の中の道徳的な問題を明らかにする問い

②道徳的な価値についての考えを深める問い

③自己に引きつける問いやテーマに迫る問い

・「見方を変えて」

「考える観点」の発問とは、視点や立場を変えた問いを、ほぼ全ての教材で提示。物事を、多面的、多角的に考える力を育みます。

・「つなげよう」

1時間の学習で考えたことを、日常生活や他の学習に結び付けられるよう呼びかけています。

・「私の気づき」

授業で考えたことや、気づいたことなどを書き留める欄を設けました。

■七つの現代的な課題を取り上げた特設コラム

いじめ問題・情報モラル・共生・社会参画・環境・国際理解・人と人との関係づくりについては、全学年に特設コラムを設け、本教材と関連づけて、取り上げています。

特に、いじめ問題と情報モラルは、問題を主体的に解決することにつながるよう、実際的な課題を設定しました。

■3年間を見通した系統性のある教材配列

生徒の発達段階、および、テーマの関連性を考慮して、教材を配列しました。

1年間を、学年開きの4・5月から、6~8月、9~12月、進級や卒業を控えた1~3月の四つの「シーズン」(まとまり)に分けました。また、各シーズンの中には、関連性のある複数の教材をまとめた「ユニット」を設けています。各ユニットには、「環境について考える」「世界平和について考える」などのテーマを掲げ、複数の教材を通して、複眼的、重層的に考えを深めることができる構成としています。

■生徒一人一人を認め、励ます評価のために

生徒が自分の言葉で記述し、振り返る場として、各教材には「私の気づき」を、巻末には「学びの記録」を設けました。「学びの記録」では、シーズンごとに、自己の変容を振り返って記述します。

これらの生徒自身の言葉を基に、一人一人を認め、励ます個人内評価をしていくことが可能になります。


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