【工業】長野県松本工業高等学校 地域の問題をIoTで高校生が解決

交通センサーシステムで毎日データ取得

製作したIoT交通量センサー(左)と、設置し稼働している様子

本校は昭和14(1939)年長野県松本工業学校として開校し、歴史を積み重ね、今年度学校創立80周年を迎える、ものづくり人材を育成する伝統校である。「錬磨創造」を校訓に生徒は自己研さんを積みながら人格の陶冶(とうや)に努め、洞察力・想像力を発揮しながら、実践力に富んだ人格形成を目指し、日々の学習はもとより、クラブ活動、生徒会活動、ボランティア活動、大学や企業との連携、各種資格試験やコンテストなどに全力で取り組んでいる。

長野県では、主体的に生きる力の基礎となり「根」となる、自らが生まれ育った地域の文化・産業・自然等を理解し、ふるさとに誇りと愛着を持ち、ふるさとを大切にする心情を育成する学び「信州学」が行われている。この「信州学」という学びの中で、本校の生徒が地域の課題を自ら調べ、自ら解決する取り組みを行った。そして、生徒たちは隣接する塩尻市において市内の高速道路に架かる跨道橋の維持管理のために必要な基礎データである交通量が分からず、費用対効果の高い効率的な維持管理が検討できないという問題があることを知った。

この地域の問題を解決するために、電子工業科で学んでいるIoTの技術を使い、歩行者や車の交通量を24時間365日測定し毎日データを取得することで問題解決を図る取り組みを行った。生徒自ら交通量を計測するセンサーやデータをクラウドサーバーに送信するIoTプラットフォームの選定、それらを制御するマイコンシステムの設計・製作、電源であるバッテリーとそれらを補完する太陽電池システムを製作し、テスト運用を経て、2017年8月から運用を開始し、現在も稼働中である。今後、さらに2年間の運用を目標にしている。

この取り組みを通して学んだ「地域を知り自ら考え学ぶ力」は将来にわたって生きる力となり、今後の生徒の進路において有用であると考えられる。

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