小学校教科書特集 書写

令和25年度使用小学校教科書を教科書発行者の協力のもと紹介する。

東京書籍

『新しい書写』(平形精逸ほか)
《基本方針》

①文字の整え方が分かる―文字を正しく整えて書くための「書写のかぎ」(知識・技能)を核とした課題解決型の学習過程で構成。「見つけよう」課題発見・把握→「確かめよう」確認→「生かそう」応用の展開とした。見通し・振り返り、学習のまとめなどを充実させて、主体的・対話的で深い学びへと導く。

②日常の文字に生きる―習得した「書写のかぎ」を、教科の学習や生活の中の場面で活用する「生活に広げよう」を設定し、適切に書くための思考力・判断力・表現力等が育成できるようにした。

③書くことが楽しくなる―ふだん書く文字の成長を実感できるように、学習方法や題材等を工夫。

《編集の特色》

運筆能力の向上に役立つよう水書を取り入れ、1・2年に水書用紙を付けた。他教科の学習と連動する題材には教科関連マークを付けて可視化し、カリキュラム・マネジメントや活用力の育成に役立つようにした。運筆動画など学習に役立つ資料も豊富に用意。

また、誰にでも読みやすく分かりやすい紙面構成とし、左利きの児童の書きやすさも考慮して、全ての児童にとって学びやすい教科書を追求した。

学校図書

『みんなと学ぶ 小学校書写』(渡部清ほか)
《編集の基本方針》

新学習指導要領の内容を踏まえ、「多様性を前提とした問題解決能力の育成」という弊社の編集基本理念のもと、全ての学習の基本となる「書く」ことに重点を置き、児童が自ら文字を書いて学ぶ喜びを感得できる教科書をめざして編集した。

《編集の特色》

◯新学習指導要領に沿った「学習の進め方」を各学年に設置し、各単元の構成を「学習の進め方」にあわせて「確かめて書こう」「考えて書こう」「生かして書こう」「ふり返ろう」の流れで統一することで、「主体的、対話的で深い」書写学習ができるようにした。

◯毛筆教材は、書き初め用の教材も含めて全てを半紙と同じ大きさで掲載し、教材の準備の手間を省くだけでなく、「ほね書き」「かご書き」など、さまざまな練習にも対応できるようにした。硬筆教材については、児童が実際に使用しているノートのマス目・行の大きさを考慮した。

◯書き込み欄は、マス目や行以外にも葉書や封筒などを豊富に配置することで、児童が習得した知識・技能を生活の中で書く場面を想定し、自然に思考・判断して文字を書く姿勢を育めるようにした。

教育出版

『小学 書写』(加藤祐司・長野秀章ほか)
《編集方針》

子どもが課題解決に向けて「考える力」「書いて伝え合う力」を育成できるよう教材を選定・構成。

1「適切に運筆する力」をつける

2「学び方」がわかる

3「書き方のこつ」「伝え合う楽しさ」を知る

《編集上の特色》

①【よい姿勢と持ち方】作業療法の視点から、腰を起こすことや、効率のよい鉛筆の持ち方ができる合い言葉を教材化。

②【水書用紙】筆圧が体感できる運筆線を表示。

③【主体的・対話的で深い学びの実現】全学年に「学習の進め方」を掲載。活動写真と書写用語を扱い、対話的な学びを支援。

④【国語との関連】言語活動例や伝統的な言語文化の教材等31本掲載。

⑤【カリキュラム・マネジメント】6教科+特別活動+日常生活と関連した教材群を28本掲載。

⑥【手紙・はがきの書き方】全学年に掲載。発達段階に応じた書写力育成。

⑦【毛筆・硬筆の文字】穏健、中正で書きやすく、親しみやすい書風。

⑧【学びやすさへの配慮】色覚等の特性をふまえた判読しやすい配色、UDフォント、特別支援教育に対応したレイアウト。

⑨【ウェブリンク】水書や全毛筆教材の運筆動画を活用できる。

光村図書出版

書くって、楽しい。
書けるって、うれしい。

意欲的に取り組むことで書く力を伸ばせるよう、学ぶ楽しさや達成感が感じられる工夫を満載した。

①学びやすく教えやすい

▼学習の流れを分かりやすく示し、児童が見通しをもち、主体的に学習に取り組めるよう配慮した。

▼2年生以上に、学習のポイントがひと目で分かる「たいせつ」を設定。

②学びが日常に広がる

▼国語や他教科(生活・算数・英語・道徳他)との関連教材を豊富に位置づけ、教科横断的な指導ができるよう配慮した。

③学びが深まる新教材

▼自己評価や相互評価に活用できる「たしかめようシール」(3年生)を用意し、主体的・対話的で深い学びが実現するよう工夫した。

▼1・2年生に「水ふでで書いてみよう」を新設。1年生巻末に「水書シート」を用意し、「点画の書き方」を繰り返し練習できるよう配慮した。

▼姿勢・執筆が学習習慣として定着するよう、「しょしゃ体操」を新設。

▼「書写ブック」(6年生)に6年間で学習する書写の要素をまとめ、中学校の学習とのスムーズな接続が図れるよう配慮した。

▼教科書連動コンテンツ「広がる学び 深まる学び」に、運筆動画などの資料を豊富に用意した。

日本文教出版

『小学書写』(池田利広・萱のり子ほか)

★学習過程を明確にするために「①考える→②確かめる→③いかす」の3段階の学習コーナーを設定した。流れに沿って主体的に学習することで、書写の原理・原則が確実に身につくようにした。

★子ども自身が教科書を用いた学習の手順や方法を知り、主体的に学習する力を身につけられるよう、1・2年に「この教科書の使い方」、3~6年に「書写学習の進め方」を掲載した。

★国語科国語をはじめとする様々な教科や日常生活との関連を図った特設ページ(「国語の広場」「生活と書写」「言葉の窓」)を全学年に設定した。書写で培った知識および技能、思考力・判断力・表現力などが、言語活動を通して確実なものとなるように工夫した。

★「水書きシート(水書用紙)」を1年と2年の教科書に付け、硬筆による適切な運筆能力の向上と、その習慣が定着するようにした。「水書きシート」の活用を推奨する教材には、それを促すアイコンを表示し、児童が一目でわかるように配慮した。

★子どもたち一人一人の心に書写を学ぶ「楽しさ」と「意欲」が広がるように、表紙は文字の一部に伝統的な和紋様をあしらい、日本の伝統色で表現した。