小学校教科書特集 生活

令和25年度使用小学校教科書を教科書発行者の協力のもと紹介する。

東京書籍

『あたらしい せいかつ』(田村学・奈須正裕・吉田豊香ほか)
《基本方針》

よりよい生活に向けて思いや願いを実現する生活科の豊かな学びを、児童の学びを支えるすべての人と共有し、連携できるようにする。

《三つの特色》
①生活科の学びが見える教科書

▼生き生きとしたダイナミックな写真で児童の意欲や好奇心を喚起。

▼生活科で育成すべき「資質・能力」を吹き出しや表現作品で具体化。

▼「学びをふかめる」を新設。生活科の「深い学び」がイメージできるよう、具体的な児童の姿や学習環境を例示。

②保護者といっしょに開く教科書

▼生き生きと学びに向かうスタートカリキュラムを生活科の内容で構成。

▼幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(十の姿)をイラストと簡単な説明文で例示。

▼教科書の内容に関連したデジタルコンテンツが充実。

③豊富な資料で学びを支える教科書

▼そのまま取り外して持ち出せる図鑑「ほんとうのおおきさ ポケットずかん」を新設。

▼生活科の活動が広がる巻末資料「かつどう べんりてちょう」を掲載。

大日本図書

○直接体験を引き出す

表情豊かな写真、たのしいイラストや仕掛けで、子どもの興味・関心を引き出し、主体的な活動を促す。表紙には盛り上げ印刷をし、さわる楽しさをきっかけに子どもが体全体を使って対象とかかわる活動を引き出す。他にも諸感覚を活用する仕掛けを多数掲載。

○学びがつながる

上巻冒頭にはスタートカリキュラムに対応したページを新設。学校が「たのしく」「安心」できる場所となることで、幼児期に身に付けた力が自ずと発揮できるようになる展開を工夫。他教科及び中学年以降とのつながりも意識し、低学年教育の軸となる生活科授業を実現。

○深い学びへ導く

豊富な資料、子どもの思考を促す投げかけ、「せいかつことば」での言葉の紹介や伝え合う活動・ふり返りの活動の充実、教師の適切な支援場面の例示で、深い学びへと導く。

○洗練された紙面表現

単元とびらは見開き写真でダイナミックに構成。各見開きごとの活動内容を端的なことばで掲載し、ここで何をすればよいのかがわかる紙面に。導入から展開がわかりやすく、子どもにも先生にも、たのしく使いやすい教科書に。

学校図書

『みんなとまなぶ しょうがっこう せいかつ』(片上宗二、山口令司ほか)
《編集の基本方針》

自己決定しながら主体的に願いを達成し、他者との関わりの中で変容し、自分の成長を自覚できる子どもを育てる。

《編集の特色》
(1)学びの流れがわかる

各大単元は、「どきどき(導入)」「いきいき(活動)」「ふむふむ(振り返り)」「にこにこ(活用・発展)」の4つに分け、見開き左上に示した。

(2)表現力の基礎を育む

子どもが絵や文で自分の思いや気付きを表現できるよう、発達段階に即した記録例を用い、上下巻前半部分にその書き方を示した。

(3)自己の成長の自覚

4人のキャラクターを設定し、互いに励まし合いながら共に成長していく姿を示し、対話を通して自己の成長を自覚する道筋が見えるようにした。また記録などをもとにした振り返り活動を重視し、「できるようになった自分」を実感できるよう構成した。

(4)幼保・上位学年への接続を重視

上巻巻頭で子どもの発達段階に即した「がっこうだいすき」を設定し、各大単元では上位学年につながる資質能力の基礎を培うよう構成した。

教育出版

「せいかつ」上みんな なかよし 下なかよし ひろがれ

【基本方針】子どもも先生もわくわく生活科をしたくなる教科書。わかりやすさはもちろん、子どもが自ら問いをもつ“しかけ”に力を入れている。

①生活科の目標、六つの資質・能力「気付く」「自分でできる」「考える」「伝える」「挑戦する」「自信をもつ」を、“サイコロ”デザインの6面に一つずつ記して各小単元に配し、特に発揮する「力」を明示。

②各単元に振り返りページ「なにをかんじたかな」を特設。真っ赤な“はしご”を使って自己評価する。

③学びのつなげに力を入れた構成。「スタートカリキュラム」は、瑞々しいタッチの“絵本”でスタート。絵から想像を広げ幼児期に培った言葉を引き出す。また、イラストと写真の使い分けで、幼児期の学びを各教科へつなぐカリキュラムを誌面化。

④各巻末「学びのポケット」は他教科の知識や技能をまとめ、教科マークを明示。

想像力と創造力を育む「もしも」を問いかける新教材、プログラミング的な思考方法、二次元バーコードの設置、特別な支援が必要な子どもへの配慮、ユニバーサルデザインなど、未来に向かって輝いて生きる子どもたちへのメッセージがあふれている。

光村図書出版

『生活』
《編集の基本方針》

○「はじめに子どもありき」という考えに立ち、子ども自身が、学習のスタートからゴールまでを見通せる教科書とした。

《特色》

①単元は主体的・対話的で深い学びを紙面化した、「ホップ(導入)」「ステップ(展開)」「ジャンプ(振り返り・発展)」の三段階で構成。見通しをもって主体的に活動を行うことで、学びが着実に定着することを目ざした。また、子どもたちが自分の振り返りを巻末のシールに書き、教科書に貼って記録することができるように工夫している。

②幼保小の円滑な接続を保障する「スタートカリキュラム」ページを設置。「幼稚園教育要領等」に示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえて、ダイナミックに紙面を構成した。

③カリキュラム・マネジメト(合科・関連)に生かせる活動を豊富に紹介。子どもたちの各教科で学びを生活科の学びで発揮できるよう、具体的な例を随所に示している。

④季節、防災・安全、生活習慣、体験活動や表現活動など、豊富な資料を「ひろがる せいかつ じてん」に収録。また、教科書に掲載している二次元コードからは、約160点の資料画像・動画を視聴することが可能。

啓林館

『わくわく せいかつ上』『いきいき せいかつ下』(寺尾愼一ほか)
【編集の基本方針】

子どもたちの学びをつなぐ未来をひらく~心豊かに、たくましく、新しい時代を生き抜く力を育てる教科書~

【教科書の特色】

◆3段階の紙面構成=導入、主な活動、表現活動という単元の流れを「わくわく」「いきいき」「ぐんぐん」で明確化した。

◆気づきの深まりを重視=活動の中で生まれた思いや願いが次の活動につながるように、紙面右下に「めくり言葉」を設けた。

◆自分の成長を実感できる=活動をふり返る自己評価の視点を単元末で例示した。

◆学びのつながりと広がりが見える=上巻巻頭に、幼児教育と小学校教育をつなぐ「すたあとぶっく」を、下巻巻末に、2年間の生活科と3年生以降の学びをつなぐ「ステップブック」を設けた。

◆防災、安全、環境、健康面への配慮=さまざまな災害から身を守るために資料を充実した。また、緊急対策外来種であるアメリカザリガニを掲載しないようにした。

◆インクルーシブ教育=色覚特性を含め、全ての人が見やすく読みやすいデザインとした。また、UD書体を採用した。

日本文教出版

『わたしとせいかつ』(村川雅弘・堀田力ほか)

本教科書は、教師が直感的におさえるべきポイントを把握でき、児童の学びが自然に深まるよう工夫している。

①育成すべき資質・能力の三つの柱に基づいた「学習のめあて」を小単元ごとに具体で示した。先生はおさえるべきポイントが、子どもたちは「何をどう学ぶのか」がひと目でわかる。また、評価規準としても活用できる。

②学習の見通しがもてる「導入」と、学びの定着を図り、次の課題へつながる「振り返り」。特に板書や学習カード、話し合いの場面で主体的・対話的な活動を示し、学びが深まるようにしている。

③写真、イラスト、吹き出しなどのほとんどが、学習指導要領で求められている「考えるための技法」の活用と関連付けられている。上下巻で繰り返し活用することで、自ずと他教科や3年生以降の学習活動で生かせる力が身に付く。

④全国の実践写真で構成した。本当の姿だからこそ、教科書を見た子どもたちは、写真の中の友だちと一緒に学びたくなり、学習意欲を高めることができる。

⑤「学び方」「しぜん・生活」の二つの図鑑から成る巻末資料「ちえとわざのたからばこ」で、三つの柱の一つ、「知識及び技能の基礎」を十分に網羅することができる。