小学校教科書特集 道徳

令和25年度使用小学校教科書を教科書発行者の協力のもと紹介する。

東京書籍

『新訂 新しい道徳』(渡邉満・押谷由夫ほか)
《編集の基本方針》

教育基本法に示された目標を達成し、未来を切り拓くための「人生や生活に生きて働く道徳性」の育成をめざした。

《編集上の特色》

▽「問題を見つけて考える」で、問題解決的な学習を、また、これまでの読み物教材とは違った形式の教材で、主体的に考え、自分の生き方を追求することができる。

▽二つの教材を組み合わせたユニット「いじめのない世界へ」で、いじめをしない、許さない心を育てる。

▽読み物教材に付属のコミュニケーション活動「出会う・ふれ合う」で、人間関係を築く力を養う。

▽子供たちの心に響く身近な教材や感動的な教材で、豊かな心を育てる。

▽複数の教材を配置する指導内容の重点化により、確かな学びができる。

▽巻末の付録で、各教科等との関連、家庭や地域との連携を図っている。

▽教材冒頭に「学習のテーマ」を示すことで、見通しを持った学習を促す。

▽巻頭に、学習の進め方と授業の様子を具体的に示す。

▽「学習の記録」「学習のふり返り」「学習のまとめ」で、子どもの成長と指導の効果がわかる。

学校図書

『かがやけみらい 小学校道徳』(松尾直博ほか)
《編集の基本方針》

「共に生きる、よりよく生きる」を基本方針に、様々な価値観との出会いの中で、自らの生き方を考え、多様な他者を尊重して協働し、よりよい生き方や社会づくりを目指そうとする態度を養う教科書をめざした。

《編修上の特色》
○二冊で一つの教科書

道徳的な価値や課題と出会い、主体的に課題を発見する『きづき』と、そこでの気付きをもとによりよい在り方を考え、議論し、深め合う『まなび』の二分冊で構成した。

○学習のあしあとを残す

『まなび』の書き込み欄をより充実。学習活動の記録として、また評価に役立つポートフォリオとしての使いやすさを向上させた。

○いじめ問題への対応

「ともに生きる」マークで関連教材を明示。学級経営上重要な時期に合わせ、いじめに関する問題を多面的・多角的に考えられるよう配列した。

○現代的な課題への対応

情報モラル、持続可能な社会の発展等、関連する教材を充実した。

○ページ数・重量減

継続掲載となる8割の教材を含め全ての教材の精選を行い、ページ数を減らし、重量を軽減した。

教育出版

『小学道徳 はばたこう明日へ』(林泰成・貝塚茂樹・柳沼良太ほか)

現代社会の諸課題について、児童一人一人が自分事として捉え、多面的・多角的に「考え」、多様な他者と「議論する」ことができる教科書。

《教科書の特色》

▽一教材一時間、年間35教材(1年は34教材)。

▽デジタル教科書でも視認性が高い、ユニバーサルデザインに配慮した書体を採用。

▽「道徳開き」(巻頭)と「学びの記録」(巻末)で、一年間の学習を体系化。

▽一時間の学習の流れがわかりやすい教材構成。

①児童の問題意識を喚起する問いかけ。(導入)

②「考え、議論する」時間が確保できる適度な分量の教材文と、「考え、議論する」授業を実現する学習の手引き「考えよう」、動作化や役割演技を行う「やってみよう」。(展開)

③道徳的価値についての考えをまとめる「深めよう」、日常生活や他教科などにとつなげる「つなげよう」。(終末)

▽「モラルスキルトレーニング教材」で、道徳的行為の実体験化を図る。

▽「いじめ問題」「生命の尊重」「情報モラル」を重点テーマとして、各学年で多様に教材化。

光村図書出版

社会的変化の著しい現代、子供たちには、自分の可能性を認めるとともに、他者と協働しながら困難を乗り越え、豊かな人生を切り拓いていってほしい。そんな願いのもと、次のような教科書を目ざし、3つの方針を掲げて編集した。

主体的・対話的な学びから、児童を深い学びに導き、豊かな道徳性を育むことができる教科書
①成長に寄り添う教科書

児童の成長と学校生活の流れに沿った年間構成、カリキュラム・マネジメントを意識したテーマ設定で、児童が自身の成長を実感できるようにした。

②学びを支える教科書

児童の主体的な学びが促せるよう、めあてを明示。これにより、何を学ぶのか、児童がはっきりと意識しながら学習を進めることができる。

③課題と向き合う心を育てる教科書

「いじめ問題」や「情報モラル」、「環境問題」などの現代的な課題と道徳の学びを結び付けることで、児童が課題と向き合い、自分のこととして考えたり、多面的・多角的に自分の生き方について考えを深めたりできるようユニット化を図った。

日本文教出版

『小学道徳 生きる力』(島恒生・藤永芳純ほか)

子どもたちが「よりよく生きる力」を育めるよう、児童の主体的な学びをサポートし、みずから考えたくなる教科書を目指した。

《教科書の特色》
①学びの流れが見える。

「導入の発問」「考えてみよう」「見つめよう 生かそう」の三つの発問例や、学びと指導の参考例「学習の手引き」によって、学びの流れを見える化。これによって、より考えを深め、話し合いたくなる躍動的な授業を実現できる。

②いじめをなくす。

「いじめをなくす」ことを最重要テーマと位置づけた。複数の教材やコラムを組み合わせた「いじめ防止ユニット」を年間三回配置するなどして、人権尊重の精神を育み、いじめを「しない・させない・見過ごさない」心の育成をサポートする。

③「道徳ノート」で心の成長を記録する。

児童は、書く活動を通して自分の考えや友達の考えを確かめ、多面的・多角的な見方や考え方に気づくことができる。

先生方は、道徳科における児童の道徳性の成長の様子や学習状況を継続的に把握し、指導の改善や評価に活用することができる。また、学校と家庭間の連携強化にもつながる。

光文書院

『小学道徳 ゆたかな心』(監修・加藤宣行、土田雄一)
《編集の基本方針》

①「深く考える」授業のための紙面構成

②児童の「心が動く」、多様な教材の開発

③全ての子どもが使いやすい工夫の拡充

④指導から評価まで、安心して使える教師用指導書やデジタルコンテンツの開発

《編集上の特色》

▼「問いをもつ」「考える」「まとめる」「広げる」の四段階の基本構成で、問題意識をもって教材を読み、教材を通して自分と重ねながら考え、学習したことをまとめ、実生活へ広げていくというストーリー性のある授業展開を可能にします。

▼いじめや情報モラルへの対応から、主権者教育、共生などの現代的課題まで、多様化する社会を生きていく子どもたちに考えてもらいたい内容を豊富に掲載しました。

▼教材の文章量を減らす、ふりがなを増やす、カラーユニバーサルデザインや特別支援教育の専門家に校閲をいただくなど、全ての子どもにより使いやすい教科書となるよう配慮しました。

▼三段階の板書例や場面絵、ワークシートなど、教科書を補完する指導書やデジタルコンテンツがさらに充実しました。

学研教育みらい

みんなで 未来へ
学研『新・みんなの道徳』。

子どもの可能性を信じ、子どもの中から自然にわき上がる思いを大切にして編集した教科書です。先入観なく教材と出会えるよう主題名の扱いに配慮しており、まさに「主体的・対話的で深い学び」を実現するのに最適です。

◎子どもの自発的な問題意識を大切にしています。

◎「生命の尊さ」の内容項目にあたる教材を全学年3教材掲載し「いのち」について多面的に考えられる連続教材も用意。いのちの教育を重視しています。

◎「深めよう」「広げよう」「つなげよう」「やってみよう」4種類の学び方のページで、子どもの学びを多様にサポートしています。

《改訂にあたって》

◆学びへの意欲が高まり授業が活性化するビジュアル 実物大の赤ちゃんの写真や見開きいっぱいの夕日の写真などを採用。心が沸き立つ挿絵も多数。

◆連動性を強化 表紙の主人公が教材にも登場。1年生から6年生まで、児童とともに成長していきます。

◆47都道府県を網羅 教材や特設ページを充実させ、すべての都道府県について取り上げました。

◆日本人女性の偉人教材を開発 長谷川町子、上村松園の教材を新たに開発。特設ページでは、津田梅子を取り上げています。

廣済堂あかつき

●2冊の相乗効果で道徳性を育む

当社教科書の最大の特徴は本冊と別冊の分冊構成です。教材を読んで「考え、話し合う」本冊と、記述を通して「自分を見つめ、考える」別冊……この2冊が一体となって、児童の豊かな心を育みます。

●本冊「みんなで考え、話し合う 小学生の道徳」

本冊には、子どもたちの心を揺さぶる感動的な教材はもちろんのこと、魅力あふれる人物教材やいじめ問題をはじめとした現代的な課題を扱った教材、問題解決的な学習・体験的な学習を促す教材など、さまざまな観点で教材を精選しました。また、各教材には「考えよう 話し合おう」と題して学習の手がかりを示し、児童の主体的・対話的で深い学びを促します。

●別冊「自分を見つめ、考える 道徳ノート」

別冊「道徳ノート」を活用することで、記述を通して、児童の自問と内省を深めることができます。毎時間の学びの記録は児童の「心の記録」となり、児童の成長を見取り、積極的に励ます評価を行う上での貴重な材料となります。また保護者や児童自身にとっても、学習の記録を読み返すことで、心の成長を実感できることでしょう。