【工業】愛媛県立今治工業高等学校 地域と連携した「地学地就」プロジェクト

2016年度の造船コースの新設など

今年度で創立77周年を迎える本校は、5学科(機械造船、電気、情報技術、環境化学科、繊維デザイン)、533人の生徒が各科の特色を生かしたさまざまな生産的活動を行っており、資格取得や部活動にも熱心に取り組んでいる。

地元造船会社の職人から「ぎょう鉄」の技術指導

本校のある今治市周辺には波が穏やかな良港が多く、古くから造船業が栄えている。特に造船・舶用などの海事関連企業は500社を数え、従事する人も1万人を超える。

しかし、今治市は日本最大の海事都市でありながら、地元造船会社などで活躍できる次世代を担う人材育成が喫緊の課題となっていた。

このような状況から、2016年度入学生から機械科を機械造船科に改め、同科に造船コースが新設された。

「ものづくりから人づくりへ」という努力目標を設定し、地域から熱い支援をもらいながら、3カ年をかけて段階的に実践力や人間力を身に付けさせる教育を実践している。

そこで、本科では2年次から「造船コース」と「機械コース」に分かれ、それぞれ専門的な取り組みを行っている。

「造船コース」を選択した生徒は、2年次から「船舶構造」「船舶計算」「船舶工作」の3科目が設定されており、造船の基礎基本から応用まで幅広く学べる。また、「製図」「実習」でもさらに専門的な内容に特化し、船舶のライン図の製図や三次元CAD、「浮体の理論」の実験などを行っている。

また、3年次の「実習」では、さまざまな溶接作業に加えて、鉄板をバーナーの炎で曲げる「ぎょう鉄」や薄板を溶接して小規模ブロックを製作する実習、さらに厚紙で船体模型を製作する実習など、より専門的な取り組みを行っている。

このように、地域の強い要望で新設された本コースにおいては、地元で学んだ生徒が地元で就職し、地域経済の発展に寄与する「地学地就」をキーワードに、地元造船会社や大学などと連携しながら、熱心な教育活動を実践している。

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