【農業】愛知県立稲沢高等学校 伝統の稲わら細工次世代に

稲わら細工普及活動に取り組む

本校の位置する愛知県稲沢市は尾張平野の西部に位置し、植木の産地として有名である。天下の奇祭と称される「尾張大國霊神社(国府宮神社)はだか祭」でも知られ、豊かな自然と文化に恵まれた地域である。

文化祭での稲わら細工講習会

本校は今年で105年を迎え、現在は園芸科、農業土木科、環境デザイン科、生活科学科の四学科があり、古くから地域の農業教育を担っている。

園芸科では地域の稲わら細工文化の継承活動を行っている。古くは米俵や草履など稲わら細工が生活に溶け込んでいたが、現在では生活様式の変化に伴う使用頻度の低下、技術を持っている方の高齢化により、稲わら細工文化の伝承は危機的な状況を迎えている。一方、地域の祭事などでは、稲わら細工は必要とされている。

地域の技術者の方から指導してもらい、農村文化をまとめて記録する活動や、稲わら細工を通じた地域貢献を行うプロジェクト活動を展開している。

稲わら細工は感覚的な要素が多く、作り方についての書籍も少ないため、作品を作れるようになるには時間がかかる。地元の稲わら細工職人から、直接指導を受けているが、職人の方も高齢なため、いつまでも指導を受けられるわけではない。教わった技術を冊子や動画などにまとめ、知識や技能を受け継ぐ仕組みを作っている。

地元の大祭「はだか祭」に使用する稲わら細工制作を2年前から担当。身に付けた技術を地域の祭りに活用することで文化継承に貢献している。

稲わら細工に興味を持つ他学科の生徒を対象に校内で講習会を行ったり、体育祭で米俵を使った競技を取り入れたり、文化祭などのイベントで地域の方に稲わら細工を教える活動にも取り組んだりしている。

今後も稲沢高校は地域に根ざし地域と共に歩んでいきたい。

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