【家庭】徳島県立小松島西高等学校 阿波藍の伝承と普及を

伝統を守るために、伝統を越えよう

本校は、商業科・家庭科(食物科・生活文化科)・福祉科を設置する専門高校である。1983年に被服実習棟「藍の館」を竣工し、「徳島ならでは」の教育として、伝統工芸である藍染めの実践的な指導を継続している。阿波藍の伝統技法や藍の管理方法は、古庄紀治氏(現代の名工、2018年度黄綬褒章受章)にご指導いただくとともに、染め上げた布地を使っての被服製作を行っている。徳島県では、17年3月「とくしま藍の日を定める条例」が制定され、藍に関する文化の伝承と産業の振興、阿波藍の魅力発信は県をあげての施策となっている。

被服実習棟「藍の館」で藍染めを学ぶ

本校の「藍の館」は、藍瓶が地中に埋められており四季を問わず染色を行うことができる。生活文化科では3年次に、卒業作品を披露するためファッションショーを実施しており、文化祭はもとより、県内の各種イベントで、阿波藍を使った衣装を年間約5回は披露している。

17年度から3年連続で本県の「スーパーオンリーワンハイスクール事業」認定校に選ばれ〝伝統を守るために伝統を越えていこう〟をコンセプトに、阿波藍の伝承と普及、若い世代への阿波藍の魅力発信に挑戦している。

初年度は、小松島西高校勝浦校の農業科と連携して藍玉の原料となるタデ藍の栽培を中心に学習した。昨年度は誰もが身近に感じる藍染となるよう、栽培したタデ藍での生葉染めや四国霊場十三番札所でのお接待として藍染めハンカチを配布した。また、獣害の駆除で生じたシカ皮への藍染めにも挑戦し手応えを感じた。

本年度は「エシカル消費」の視点を加味して、藍染したシカ皮での商品開発や古着のアップサイクルへの藍染めの活用、世界無形文化遺産に登録されたチェコ共和国の藍染め工房を訪問しての学習など、視野を広げながら現代の生活に溶け込む藍染めの探求と若者への普及につながる商品開発に挑戦中である。

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