【水産】京都府立海洋高等学校 ウニで広がる地域の輪

潜水技術を活用し駆除活動

本校は、近畿地方唯一の水産・海洋系単独高等学校である。船舶、海洋土木、増養殖、食品などの各分野に対応した学科・コースに加え、上級学校進学や公務員就職に特化した海洋科学科を設置、専門的な知識や技能を身に付けるとともに、地域や企業、関連機関と連携して、地域や水産業の課題解決を目的とした研究活動や、地域の活性化に取り組んでいる。

地元漁業者の依頼を受け、ウニ駆除を実施

生徒は課題を発見し解決する能力を身に付けるとともに、自らの「生き方」について考えを深め、水産・海洋の未来を開くスペシャリストとして成長している。

今回、産業教育フェア新潟大会での研究発表では、「ウニで広がる地域の輪」をテーマに、生徒が習得した潜水技術を活用し、磯焼けが進行する海域で実施しているウニ駆除の取り組みを発表する。

ウニ駆除は、2019年から漁業者からの依頼を受けて継続的に実施。駆除と併せて駆除水域における海藻の繁茂状況やウニの生殖腺重量の変化、放流されているサザエやアワビの生息状況なども調査し、調査結果を漁業者や京都府水産事務所と共有している。

駆除したウニを資源として有効活用するために堆肥化を推進。成分分析や近隣の農業系高校と連携しての栽培試験を行い、府の許可の下「ウニ堆肥」として販売している。学校祭や地域のイベントでは多くの方に購入してもらっている。肥効についても好評であり、磯焼けなどの海洋環境の変化に興味を持ってもらうツールとなっている。

生徒が駆除水域に隣接する魚付き保安林の植樹活動にも参加し、植樹にウニ堆肥の活用を通して、森と海のつながりについても考えを深める教材となっている。

上記の発表の他、マイクロプラスチックに関する研究活動や、カナガシラやサメなどの低利用資源を活用した商品開発、Iotを活用した休耕田でのホンモロコ養殖、鮮度保持シートの開発に伴う知的財産に係わる学習の推進状況などを展示する。

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