中学校教科書特集 数学

令和3年度~令和6年度使用中学校教科書を教科書発行者の協力のもと紹介する。

東京書籍


『新しい数学』(藤井斉亮・真島秀行ほか)

主体的・対話的で深い学びの実現を可能にする。

    • 算数と数学をつなぐ単元「1年0章」を新設。授業開きで数学の学び方を学び、以後の学習に主体的に取り組める。
    • 単元の入口に「章とびら」を新設。日常生活の場面を提示して考える意欲を引き出し、次の「導入」の活動につなげる。
    • 問題発見・解決の過程を重視した数学的活動「深い学び」を各章に設定。自ら考え、対話によって深める授業が展開できる。個に応じて基礎・基本をおさえ、学力をさらに伸ばす。
    • 例と似た型の問題で基礎・基本をおさえる「ダイヤマーク」と確実な習得を図る「補充の問題」で、個に応じた指導が効率的に行える。
    • 全国学力調査の活用型の問題や最近の入試に対応できる力がつくよう、章末問題を充実。記述式問題の無答対策として、巻末解答に「考え方」「説明のポイント」も掲載。数学の学びが将来につながることを実感できる。
    • 2年「箱ひげ図」の学習では、コンビニのリアルデータを用いた教材を開発。データを活用した問題解決を体験的に学べる。
    • 章末「学びをひろげよう」では、実社会で数学が活用されている例を紹介。数学の学びが将来につながることを実感できる。

大日本図書


『数学の世界』(相馬一彦ほか)

考えることが楽しい授業が実現し、数学の世界がさらにひろがり、深まることを目指した。

《教科書の特色》
①日常生活に生きる問題解決の力がつく▼各章で「問題発見・問題解決の流れ」を設問と対応させて明示。「問題を見いだそう」「解決のしかたを探ろう」「解決しよう」「深めよう」の流れの取り組み方も身につく。
②主体的・対話的に深く学ぶ▼章の導入は、学習意欲を高める楽しい紙面。随所に話し合いのようすを示し、対話的学習を促す。学習内容を利用して考える課題やふり返りを通し、学習を深める。
③思考力・判断力・表現力を伸ばす▼問い「Q」のなかに、学習したことをもとに判断する「判断しよう」、数学の言葉や図などを使って考えを伝える「伝えよう」を設置。
④学びがつながる・ひろがる▼身近な場面で数学を使う問題「活用・探究」、仕事のなかの数学を紹介するインタビュー「社会にリンク」、楽しく豊かな数学の世界を知る読み物「MATHFUL(マスフル)」など、数学の世界をつなげてひろげるページも多数用意。
⑤ウェブコンテンツ▼学習内容の理解を一層深めるコンテンツが充実。

学校図書


『中学校数学』(池田敏和ほか)
「つなぐ」をテーマに教科書を編修。

学習の過程は、身のまわりの事象から主体的に問題を発見し、対話的に問題解決し、学習をまとめ、統合的・発展的に新たな問題を発見する展開とし、学習が深められるようにした。

①学習と学習をつなぐ。

学習と学習の間を生徒自らの「問い」で主体的につないでいく。問題を解決しまとめることで、生徒に新たな「問い」が生まれる。これを繰り返すことで、深い学びが実現できるようにした。その中で、学びに向かう姿勢や意欲、態度を育成できるようにした。

②生徒と生徒をつなぐ。

対話的な活動を多く取り入れることで、生徒と生徒をつないでいく。問題を解決する場面では、「数学的な見方・考え方」を示しながら、解決への見通しを立て問題を解決していく。その過程では、生徒の対話を重視し、その中で、思考力や判断力、表現力を育成できるようにした。

③生徒と社会をつなぐ。

身のまわりで、数学が役立っている場面を多く取り入れた。仕事に数学を役立てている方のコラム「数学の力」、身のまわりで数学が使われている場面「役立つ数学」など、数学の有用性にも目が向くようにした。

教育出版


『中学数学』(坂井 裕 小谷元子ほか)
《編集の基本方針》

問いをもって学び続け、新たなことを創造し、学んだことを活用する態度を育てる。

《編集上の特色》

①前の学年と当該学年の系統性や前の学年までの学習内容を確認することで、基礎的・基本的内容を確実にふり返ることができるようにした。

②多数の問題を用意し、基礎・基本の確実な定着を図るとともに、理解を深めたり広げたりすることができるようにした。

③生徒が自ら疑問を問い続けながらそれを解決したり、友だちの考えを聞いたり話し合ったりしながら問題を解決したりすることで、主体的・対話的で深い学びを実現することができるようにした。

④数学の学習を進める上で大切にしたい「数学的な見方・考え方」を紹介し、数学的な見方・考え方を意識し働かせ、さらに豊かにすることで、問題が解決する力が高まるようにした。

⑤数学が日常生活や実社会に利用されている事例を数多く取り上げ、数学を学ぶ必要性や大切さを実感できるようにした。

⑥本文の学習をサポートする内容を側注で取り上げ、学習をスムーズに進めたり、より深めたりすることができるようにした。

啓林館


『未来へひろがる数学』(岡本和夫、森杉馨、根本博、永田潤一郎ほか)
【編集の基本方針】

必修内容を「みんなで学ぼう編」、オプション内容を「自分から学ぼう編」とする両開きの2部構成にし、授業の内外で生徒一人ひとりが主体的な学習活動に取り組めるようにした。

【教科書の特色】

①身のまわりの問題を、数理的に捉え、数学的に処理して解決し、さらにひろげたり深めたりした問題にまで目を向ける態度を育むために、各単元の利用場面でこれらを「利用場面~ステップ3」の4段階に分けて丁寧に示し、問題発見・解決の過程をわかりやすくした。

②データの活用領域の学習展開について、例えば1年では、PPDACサイクルを経て問題を解決することに留まらず、その過程で生じた新たな問題をさらにPPDACサイクルを経て解決するところまで取り組むようにするなど、これからの時代に必須となる統計的な素養が身につくようにした。

③理解を助けるQRコンテンツを多数揃え、ICTを活用した学習活動の充実に配慮した。特に、章末や「力をつけよう」の問題には、考え方と詳しい解説のコンテンツを用意し、主体的に自学で取り組む際にも学習の助けとなるようにした。

④従来大切にしている数学的な見方・考え方は、活動の中で働かせた後にふり返る形でページ下部に置き、そのよさが実感されるように工夫した。

数研出版


『これからの数学』(岡部恒治ほか)
《編集の基本方針》

生徒の数学的な資質・能力を高め、これからの時代に求められる人材を育むため、以下の方針の基に編集した。

    • 数学の知識や技能を確実に習得する
    • 数学的な見方・考え方を日々の学びを通して身につける
    • 創造性を培い、学びを活用する力を高める
    • 社会をよりよくしようという態度を養う
《編集上の特色》

▼特色をもった①本冊②別冊③デジタルコンテンツが結びつき、効果的な学びを生み出す。

①本冊では、生徒たちと先生の対話場面を充実させており、学びのプロセスに焦点があたり、見方・考え方を意識しながら学習ができる。

②別冊ノートでは、学習内容を発展させ考える機会をつくっている。活動題材を豊富に用意しており、問題を発見、解決する力を高められる。

③デジタルコンテンツでは、生徒自らが性質を見出したり効率的に分析したりすることが可能になり、深い学びにつなげられる。

▼統計教育の充実や学力調査で報告されている課題に対応できるように題材を選定した。

▼インクルーシブ教育への対応として、改行位置や色づかい、小学・高校との接続に配慮した。

日本文教出版


『中学数学』(重松敬一・小山正孝・飯田慎司ほか)
【編集の基本方針】

①数学的に考え表現するための学び方をはっきり示す。

②生活や学習の基盤となる数学の礎をきっちり築き上げる。

③数学の楽しさやよさをしっかり感じられるようにする。

【教科書の特色】
    • 〈学び合おう〉では、問題解決の過程を「見通しをもとう」「考えよう」「話し合おう」「ふり返ろう」「深めよう」という5つのステップで丁寧に示した。また、学び合いの場面で使え、評価にも活用できるワークシートを巻末に用意した。
    • 日常や社会の事象を扱う場面では、その事象を数学の問題にする過程を示すことで、活用する力を養えるようにした。
    • 横欄には問題解決に必要な「大切な見方・考え方」を具体的に示した。
    • 小中連携・学び直しへの配慮として、1年巻頭には「算数の確かめ」、各章には「次の章を学ぶ前に」を設けた。
    • 「データの活用」領域では身近で学びやすいデータを教材化し、統計的な問題解決の方法(PPDAC)を学びながら、基礎・基本と活用する力を効率よく身に付けられるようにした。