中学校教科書特集 美術

令和3年度~令和6年度使用中学校教科書を教科書発行者の協力のもと紹介する。

開隆堂出版


『美術1』『美術2・3』(大坪圭輔ほか)

すべての人に学びやすく、確かな学力が身につき、創造性とともに国際性と郷土愛を育む教科書を目指して編集した。

美術1と美術2・3の二分冊の構成とし、ページ数を大幅に増やすとともに、判型をA4ワイド判に拡大することで作品を大きく扱うことができるようになり、内容を格段に充実させた。

書名を、美術1は「発見と創造」、美術2・3は「探求と継承」とし、表紙と次ページの内容を密接に関連させて、それぞれの学年の学習内容や考え方を具体的に紹介するようにした。

各学年の「絵や彫刻」「デザインや工芸」「鑑賞」などの分野ごとの最初のページには、各分野で学習する内容や方法を示した扉ページを設け、生徒に学習の見通しと意義をもたせ、主体的に学習する態度へとつながるように工夫した。

書体はすべてUDフォントを採用するとともに、改行位置を工夫することで意味の単位で文章が捉えられるようにした。

各作品に図番号を付し、中学校以上で習うすべての漢字にふりがなをつけることで、日本語指導が必要な生徒だけではなく、すべての生徒にわかりやすいように配慮した。

光村図書出版


『美術』

美術室で生まれた、学びの姿が見える教科書。

◆編集の特色
①授業が見える

生徒に主体的な学びをうながすため、授業の流れがわかる紙面構成にした。表現と鑑賞を関連づけて学べるよう、鑑賞→表現→鑑賞という流れを、アイコンでわかりやすく示した。また、実際の授業を丹念に取材し、すべての表現中心の題材に発想・構想の具体的な手立てを掲載した。

②授業が深まる

鑑賞中心の題材は、生徒の鑑賞が深まるように造本にも工夫を凝らした。「最後の晩餐」の鑑賞ではトレーシングペーパーを綴じ込み、線を引いて消失点を探したり、登場人物のせりふを書き込んだりできるようにした。「鳥獣人物戯画」や版画は、和紙の風合いをもつ用紙に印刷し、本物に近い感覚で鑑賞できるようにした。

③授業が広がる

生徒の興味・関心を広げる工夫も手厚くした。他教科とのつながりを示すコラムを随所に掲載し、美術の学びをさまざまな教科に広げるカリキュラムマネジメントの視点を明示した。二次元コードは、鑑賞の授業の導入で使える音声ガイドや技法動画など多彩なコンテンツにリンクしている。

日本文教出版


『美術1、2・3上、2・3下』(村上尚徳・大橋功ほか)
①授業を考えた教科書

◆新学習指導要領に準じ、生徒の発達の段階に即した三分冊構成。豊富な題材と資料で柔軟なカリキュラムが編成できる。

◆三つの柱に基づく「学びの目標」を各題材に設定した。目標と評価を一体化させ、指導がしやすい題材ページとした。

◆主体的・対話的で深い学びにつながる「造形的な視点」を発問形式で全題材に設けた。

②自ら学べる教科書

◆主題を生み出す発想や構想の手立てとして、生徒作品やアイデアスケッチ、情景写真を多数掲載した。

◆生徒が実感的な理解を深められるように、実際の屏風のように折って作品を鑑賞できるページや、現物の色味を再現した浮世絵、原寸大で迫力を実感できる「火焔型土器」の図版などを掲載した。

◆学びの質を高められるようにQRコンテンツを多数用意し、家庭での学びも広がる内容にした。

③学びを広げる教科書

◆防災・安全、環境、平和・人権、国際理解などESDに関わる事例や、SDGsを掲載した。

◆キャリア教育に役立つよう、将来に生きる美術の力について、松任谷由実さんやノーベル賞の大村智博士の話を掲載した。

◆他教科関連題材を多数掲載し、特に道徳との関連はマークで示した。