【農業】アオバナを軸に活動展開 滋賀県立湖南農業高等学校

「普及」「技術の継承」「利用方法の開発」進める

滋賀県草津市では、昔からアオバナの栽培が行われてきた。草津市の市の花であるアオバナは、市近辺で栽培され、夏になるとアオバナの花が咲き出し琵琶湖のようなきれいな青色に染めている風景を見ることができた。

アオバナ染めストールを作成

また、江戸時代から花の青色の色素を利用して、着物の友禅染めの下絵用染料として使用され、伝統産業として引き継がれてきた。しかし、着物離れや栽培農家の高齢化によってアオバナ農家が減り、このままでは、アオバナが絶滅し、地域の伝統産業が絶えてしまうことになる。

本校では、アオバナの栽培技術を継承し、アオバナを絶やさないよう「普及活動」「伝統技術の継承」「新しい利用方法の開発」を三つの柱に活動を行っている。

普及活動においては、花弁の青い色素を利用し、「花びら染め」という手法を用いることでアオバナ染めストールを作っている。昨年、草津市と連携協定を締結するに至り、市の支援も受けながら地元の幼稚園や小中学生、市民対象に染色教室を開いている。

伝統技術の継承においては、江戸時代から着物の友禅染めの下絵用染料として使用されてきた「青花紙」の作成技術の継承に取り組んでいる。昨年度から地元の草津市立草津宿街道交流館主催の「あおばな紙担い手セミナー」を本校を会場に開催。地域の方々が来場し、生徒と共に実習を行っている。本校で栽培したアオバナを使い青花紙の作成方法を学んでいる。

新しい利用方法の開発では、アオバナのフリーズドライによる「青花粉」の製作に取り組んだ。これが成功すれば、色素の保存が容易になり、染料や食品添加物など利用の幅が広がると考えている。これを利用しアオバナの未来の可能性を広げていこうと考えている。

今後も普及活動を通してアオバナの認知を広げ、伝統技術を引き継ぎながら、本校がアオバナの担い手となれるよう若い力で取り組んでいく。

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