【看護】介護用アイデア作品を開発 愛知県立宝陵高等学校

患者への豊かな感性を育む

本校は愛知県豊川市にあり、衛生看護科(5年一貫教育)と福祉科を有する創立71年目の県立高等学校である。

「ぐるるん。」の商品化に向けた企画会議

介護用回転食事トレー「ぐるるん。」は衛生看護科の病院実習での体験をもとに豊橋市主催高校生技術アイデア賞作品部門へ出展した作品である。生徒が病院で、まひのある患者さまや体格が小さな患者さまが、遠くのお皿のおかずが取れないでいる場面に遭遇したことが発案のきっかけとなった。

最初の試作品は、段ボールと滑り止めマットで製作した。生徒たちは、「素材を軽くしないと患者さまの力では回らないね」「製品化するなら段ボールじゃなくてプラスチックがいいね」「洗える素材じゃないと清潔じゃないね」など、患者の食事姿を思い出し試作を重ねていった。

高校生技術アイデア賞作品部門で優秀賞を受賞した。受賞がきっかけとなり、山口化成工業株式会社から商品化の話があり、支援を受け商品開発をすることとなった。発泡スチロールを取り扱う山口化成工業株式会社の技術提供を受け、発砲スチロール製の「ぐるるん。」の試作品ができた。

4回目と5回目の「ぐるるん。」の試作品は、実習病院や介護施設の看護師や介護士、患者さまや利用者の方に使っていただき、2回のモニターアンケートを実施した。現在は、愛知県東三河県庁主催「高校生×地元企業マッチング事業」の支援も受け、商品登録出願と商品化に向けて取り組んでいる。

今回の食事用回転食事トレー「ぐるるん。」の商品化への取り組みを通して、生徒も教員も多くの学びがあった。とりわけ、生徒たちの患者の少しのしぐさや動作を見逃さないまなざしと困っていることに気付く豊かな感性が育まれていると感じた。

今後も看護の実践を支える感性をさまざまな体験から養い優れた実践家になることを願っている。

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