【情報】VR空間で用いるWebサービス 千葉県立柏の葉高等学校

従来の不便さ解消に成果上げる

本校は2007年に開校し、同時に千葉県初の情報に関する専門学科「情報理数科」を新設した。学科開設以来、情報系・理工系の四年制大学への進学を目指し、高等学校3年+大学4年間の7年間を見通したスペシャリストの育成をコンセプトに教育を行っている。

毎年校内で開催する研究発表会でのプレゼンテーション

授業では、1年時には「アルゴリズムとプログラム」の科目でC言語によるプログラミングを学び、2年時には「情報と問題解決」の科目で、プロジェクト学習(PBL)の形態を取りながら世の中の課題を解決するためのアプリ開発などの取り組みを行っている。

今回発表する「VR空間で用いるWebサービス開発について」は、生徒が2年生の時から授業と並行して自分たちで進めた研究であり、VRChatという実際に提供されているVR(バーチャルリアリティー)サービスの中で不便に感じた点を、自らのアイデアで改善したものである。本研究は、情報処理推進機構(IPA)の19年度未踏ジュニアに採択されて各種の援助を受けた。

現実世界の景観広告では、建物の屋外部分などに画像などを出稿することで利用者へのアプローチを行うが、その広告がどれだけ見られたかを計測することは難しい。一般的なWeb広告では画像が表示された数やクリックされた数などを計測できる特徴があるが、ユーザーの情報閲覧の妨げになる点が指摘されている。

これに対して研究では、VRChatというサービスの空間内の広告出稿を、VR空間内からQRコードを使って自作ウェブサービスにアクセスさせるという手法で実現させ、VRChat内のワールドと呼ばれる単位の世界に景観広告のように任意の画像出稿を可能とし、さらに閲覧したユーザーが「いいね」で反応した数をカウントすることで広告効果の計測も可能とした。

このように、これまではなかったVR空間などの題材でも、アイデアやプログラミングの力で不便な点を解消して便利なサービスを提供していくことが情報科における課題解決の一つである、というメッセージが伝わると幸いである。

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