【意見・体験発表】兵庫県立相生産業高等学校

銅鐸・銅剣・銅鏡のレプリカ鋳造による考古学への貢献
~博物館での「ハンズオン展」推進を目指して~

機械科3年
竹村 宙凡 寺田 柊司 中矢 涼太 釜江 真翔 清水 龍之介 長谷川 尊也

本校機械科では、2014年度から青銅器レプリカの鋳造にチャレンジしてきた。当初は失敗の連続だったが、地元企業や専門家の協力を得て、完成度の高い青銅器を鋳造できるようになった。そして、博物館と協力して、出土した青銅器の推定復元レプリカを製造し、寄贈することで高い評価を得ている。

それらの博物館では、来館者が展示物を直接手で触ったり、持ったりすることができる「ハンズオン展示」が大変好評を得ている。本物の展示品はその歴史価値により、ガラス越しに見ることしかできない。

2000~1500年の時を経て、さびついたり欠けたりして、製造された当時の色や姿をとどめているものはない。資料をもとに精巧に推定復元したレプリカを、来館者がその手にすることで、弥生時代や古墳時代の人々が目にしたであろう色・形・輝き・重量感を実感することができる。また、銅鐸(どうたく)については、音を鳴らすこともできる。これにより考古学に興味・関心を持つ人が増えることが期待でき、意義のある取り組みと絶賛されている。

18年度に製作して、赤穂市立歴史博物館に寄贈した「上高野(かみこうの)銅鐸」レプリカは高さ80センチを超える大型のもので、「聞く銅鐸」としては日本最大である。現在は、佐賀県吉野ケ里(よしのがり)歴史公園で開催中の「よみがえる邪馬台国(やまたいこく)展」に貸し出し中で、訪れた人が弥生時代の音を楽しめるようになっている。

昨年度は、近隣から出土した「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」のレプリカを鋳造して寄贈した。

今年度は、加古川市で唯一出土した「望塚(ぼんづか)銅鐸」(兵庫県立考古博物館所蔵)のレプリカを製作中である。銅線の廃材をリサイクルして青銅原料を確保し、砂で外型と中子(なかご)を作り、砂型に文様を彫り込むところまで作業が進んでいる。近日中に溶けた青銅を流し込む鋳込(いこ)み作業を行う。

成功すれば、同博物館に寄贈することになっており、多くの考古学ファンに弥生時代の輝きや音をハンズオン体験していただきたい。

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