【工業】県内企業との連携進める 最新の工作機械で高度なものづくり

奈良県立王寺工業高等学校

 本校は1962年(昭和37年)に設立され、来年60周年を迎える。卒業生は、国内外の産業界を中心に様々な分野で活躍している。現在、奈良県内唯一の工業専門高校として、機械工学科、電気工学科、情報電子工学科の3つの学科で構成され、次代を担う工業人を目指し、特色ある教育を展開している。

CAMを用いた加工シミュレーション図

 特色ある教育の一つとして、県内企業との連携が挙げられる。奈良県大和郡山市を発祥の地とし、現在は世界有数の工作機械メーカであるDMG森精機株式会社(以後DMG森)との連携は、17年に奈良県との包括協定を締結後本格化し、工業教育促進のため最新の工作機械である5軸マシニングセンタおよびターニングセンタを本校に無償貸与してもらった。

 連携に関する機械工学科の課題研究の取り組みについて紹介する。上記の最新の工作機械を操りさまざまな作品の製作を行っており、次第にレベルの高い作品を完成させている。

 展示作品のロータリーエンジン模型はその一つである。複雑な形状であるが、CAMと呼ばれるソフトウエアにより加工時の刃物の動きのプログラムを作成した後、5軸マシニングセンタにて加工を行った。生徒はさまざまな設定をソフトウエア上で行う必要があり、非常にプログラミングに時間がかかった作品であった。

 加えて、現在、生徒はパソコンやスマートフォンで機械加工やマシニングセンタなどの勉強ができるeラーニング(デジタルアカデミー)を受講している。コロナ禍で本校でもオンライン授業の期間があったが、自宅でも専門的な知識を深めることができている。また、本格的な協業について、22年に奈良市に建設予定である開発拠点のエントランス壁面デザインを本校のマシニングで加工を行い、DMG森の方々に喜んでもらっている。このような連携を通じ、生徒には将来機械加工技術者として世界に羽ばたいてくれる人材となってほしい。

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